ノイズ問題を未然防止するEMC設計の基本と実践のノウハウ

〜 ノイズの発生メカニズム、ノイズ設計の基本、ノイズ源や影響を抑えるための信号の伝播・反射の理解、電源・グランド・ハーネスの設計法 〜

  • ノイズ問題を設計段階で未然かつ確実に防止する具体的な設計法をエキスパートに学ぶ特別講座
  • ノイズ設計の基本から実務における対策法を事例を通して学び、電子回路・機器の信頼性向上・問題解決に活かそう!

講師の言葉

講師:(株)システムデザイン研究所 代表取締役 久保寺 忠 氏

所属学会:エレクトロニクス実装学会、情報通信学会
著書:「高速ディジタル回路実装ノウハウ」(CQ出版)、「カーエレクトロニクス用プリント配線板入門(日刊工業新聞)、「EMI/EMCのための数値計算モデリング技術」(ミマツ)、「プリント回路便覧」(日刊工業新聞) など


 真空管、トランジスタ、ゲートレベルのIC、LSIなど、世の中の技術の進展は目を見張るものがあります。真空管というと何と昔のことを言っているのだろう、などという方がいると思いますが、当時からノイズの問題はありました。金属のボリュームなどに触れるとブーンと大きな音がスピーカから出たものです。原因はアースの取り方。時代は過ぎて、今や回路設計者の多くの方が数10MHz〜数GHzといった高速信号や1000ピン以上にもなる大規模パッケージを扱わなければならなくなりました。こうなると、単に部品間を配線しただけでは、たとえ回路が動作したとしても基板からノイズがバンバン出たり、誤動作したりと、様々な問題に直面することでしょう。


 周りの先輩から「グランドを強化してみれば?」といわれたとしましょう。強化しろとはどういうこと?どこのグランドを強化すれば良いの?などと質問するうち「自分で考えろ」ということになりますよね。こうなってから勉強しておけば良かったと後悔してもはじまりません。

 こんなことにならない様に、ノイズがなぜ出るのか、どの様に回路や基板を設計すれば低ノイズ化できるか(誤動作しないか)について、様々な事例を盛り込んで分かりやすく解説します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年08月27日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・車載機器、情報通信機器、医療機器他の電子機器の開発者、ノイズ解析に携わっている方 ・電子回路、基板、筐体、ハーネス設計者など
予備知識 ・電子回路の基本的な動作がある程度わかること
修得知識 ・今まで断片的に得ていたノイズの知識が一つに繋がり、実践の場での問題解決に活かせる
プログラム

1.ノイズの基礎
  (1). ノイズが発生する理由
  (2). ノイズ源と経路
  (3). dBuVの意味
  (4). ノイズ低減の6つのポイント

2.回路に流れる高周波電流とノイズ
  (1). H、Lレベルはどうして決まる?
  (2). 信号波形の立ち上がりと電界、磁界の関係
  (3). 貫通電流がノイズを左右する

3.両面基板の設計例でわかること
  (1). 2種類のアートワークで比較してみる
  (2). ノイズ差の原因を考える
  (3). 発振回路は特に注意!
  (4). グランド面が重要であるということ
  (5). 低層基板で耐ノイズ性が低いわけ

4.ノイズ設計の基本を知る
  (1). 電界、磁界
  (2). クーロンの法則を理解しよう
  (3). 回路に流れる電流とループ面積を小さくする意味
  (4). 広帯域にノイズを発生させるスイッチングレギュレータ
  (5). 間違ったリターン電流の考え方
  (6). 層構成は柔軟に考える
  (7). ノイズの世界に「臭いものに蓋」は効果あり?

5.信号の伝播、反射
  (1). 配線形態による伝播速度の差
  (2). 特性インピーダンスを理解する
  (3). 集中定数線路と分布定数線路
  (4). 反射(例題によって理解を深める)
  (5). ダンピング抵抗の意味と注意点
  (6). 分岐配線の例で反射の理解を深める
  (7). アートワークの最後にベタグランド、これは正しい?

6.差動伝送
  (1). 特徴
  (2). アートワーク上で注意すべきこと
  (3). 差動インピーダンスの考え方
  (4). 間違えた設計法

7.電源、グランドの設計法
  (1). 積層セラミックコンデンサの構造と特徴
  (2). コンデンサの自己共振が周波数特性に影響する
  (3). パスコンの効果を例題により理解する
  (4). パスコンの誤った実装方法
  (5). 面共振の考え方

8.ハーネスから出るノイズ
  (1). なぜハーネスからノイズが出る?
  (2). 多重反射の結果が大きな問題を招く
  (3). 耐ノイズ性で問題になるハーネス
  (4). ハーネスの設計法

9.まとめ

キーワード ノイズ 回路 基板 電源 アートワーク インピーダンス 高周波回路 高速デジタル回路 プリント配線板 グランド パスコン
タグ ノイズ対策・EMC・静電気回路設計車載機器・部品電子機器電磁波電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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