レーザー樹脂溶着技術とその効果的な活用法・トラブル対策 〜 個別相談可 〜  【大阪開催】

〜 レーザー樹脂溶着の原理と課題・実用例、透過色素と吸収色素、吸光度制御法、加工点温度モニタリング、樹脂溶着のパラメータ、失敗例とその対処法 〜

・クリーンで信頼性が高く、薄肉での精密接着、良外観での接着が可能な接合方法として多方面で実用されている、レーザー樹脂溶着技術の最適活用法とトラブル対策のポイントを修得しよう!
・溶着素材、レーザ技術、それぞれの専門家が、最新技術に加えて実務におけるトラブル対策のポイントを具体的に解説する特別講座!!

講師の言葉

 少量・多品種・多仕様生産にマッチし、省エネでVOC等、環境面にも配慮した接合方法としてレーザ樹脂溶着は、注目されております。 熱可塑性樹脂の可塑性をレーザビームを用いて極部加熱する事で高い接合強度が得られ、その信頼性も高い接合方法であると思います。 

 弊社では、熱可塑性樹脂、特にエンジニアリング・プラスチックスにおいて赤外線を透過する着色材と赤外線を吸収し発熱する着色材の双方を提案しております。レーザ樹脂溶着における基本工法であるレーザ透過溶着法に対しては、色材メーカーの立場でマスターバッチ製品を保有しており顧客への提案をしております。また、レーザ樹脂溶着の開発を進めてきた中で、色素の吸収と透過という二つの光学的差異を活用し新しいレーザ樹脂溶着法として考案したACW法を提唱し、複数の大手素材メーカに対してそれぞれ特許ライセンスを行っております。既に、自動車、家電分野の部品で採用されており、今後のレーザ樹脂溶着技術の普及と活用の推進のためこの度の講演をお引き受けいたしました。聴講者の知りたい情報に出来るだけ沿うように心がけるつもりです。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年07月24日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 大阪会場 (たかつガーデン)
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・部品・部材の接合・接着・設計関係者、生産技術者、樹脂材料技術者
予備知識 ・樹脂に関する基礎知識があるとよい( http://www.ltw.jp で予備情報は収集できます)
修得知識 ・レーザー溶着技術の基礎、実用における課題とトラブル対策 ・PBT(透過溶着法)、ACW(吸光度制御法)を用いた樹脂溶着と活用法 ・実用におけるパラメータの最適選定、加工点温度モニタリング方法 *個別相談も大歓迎です:個別相談をご希望の場合、事前にご質問内容をご連絡ください。
プログラム

第一部:

レーザ樹脂溶着技術と各種工法および最適化のポイント

1.レーザー樹脂溶着の潜在力

 (1).樹脂溶着技術の俯瞰図と考察

 (2).レーザー溶着の必須要件

 (3).レーザー樹脂溶着の抱える課題

 (4).レーザー樹脂溶着の3つの原理

 (5).レーザー透過溶着法を例とする基本原理

 (6).理想とする溶融断面

 (7).レーザー溶着の実用例

 (8).提案:軟質材+硬質材のレーザー溶着 ポリオレフィン系エラストマーとPPの溶着

2.熱可塑性樹脂と赤外線レーザー光学特性

 (1).熱可塑性樹脂の熱的性質

 (2).熱的性質のレーザー溶着での留意点

 (3).樹脂材料の光学特性と考え方

 (4).樹脂成形材料の光学特性と厚みの因子

 (5).PPS(ポリフェニルサルファイド)の光学特性の違い

 (6).非晶性樹脂と結晶性樹脂の光学特性の違い

 (7).充填材・フィラーの影響

 (8).難燃剤の影響

 (9).樹脂の結晶化度の影響

3.レーザー透過溶着法 赤外線透過色素と吸収色素 (PBT)

 (1).レーザーを透過する黒色色素とは

 (2).レーザー透過黒色色素の光学特性

 (3).高融点樹脂でのレーザー透過溶着法での比較 PA66,HTN,PA6T,PA9T,PPS

 (4).レーザー吸収する色素 安定な溶着品質を得るために。材料吸収aとは。

 (5).カーボンブラックを含む標準材(成形材)の問題点

 (6).PBTでのレーザー透過溶着法(走査速度の因子・透過材の厚みの因子・最適な材料吸収a)

 (7).eBIND® LAW-9810と温度モニタリング結果

 (8).レーザー透過溶着法によるスポット溶着 例)PC

4.吸光度制御法 (ACW(R)法について)

 (1).レーザー樹脂溶着の特許条の制約

 (2).ACW(R)組成物の特徴

 (3).突合せ溶着

 (4).隙間許容範囲の拡大 隙間(GAP)に強い

 (5).ACW(R)組成物を使ったレーザー透過溶着法

 (6).ACW(R)の原理

 (7).ナイロンはどれも同じと思っていませんか。

 (8).ACW(R)の新たな取り組み “トライアルサービス利用契約”

5.比較・実用評価試験例

 (1).ACW(R)と他のレーザー溶着工法の強度比較

 (2).ACW(R)vs.振動・熱板・スピン溶着強度比較 旭化成ケミカルズ提供データ

 (3).HDPE ACW(R)突合せ溶着

 (4).ABS ACW(R) 重ね合わせ溶着

 (5).PP ACW(R)突合せ溶着

 (6).ACW(R)での外観向上とプロセスモニタ 浜松ホトニクス提供

6.付録

 (1).白色材料のレーザー溶着

 (2).有彩色のレーザー溶着


第二部:

レーザ樹脂溶着におけるモニタリング法およびパラメータ設定のポイント、トラブル対策事例

1. レーザ樹脂溶着に適したレーザとは
 (1). レーザとは?
 (2). 各種レーザの比較
 (3). 半導体レーザのメリット
 (4). 浜松ホトニクスの樹脂用着用レーザ製品ラインナップ

2. レーザ樹脂溶着時の加工点温度モニタリング
 (1). 温度測定の意義
 (2). 温度測定方法
 (3). 温度モニタリングの適用例
 (4). 温度モニタリングデータからわかること
 (5). 新しいモニタリング方法(レーザプロセスモニタ)

3. レーザ樹脂溶着におけるパラメータ
 (1). レーザパワー
 (2). スポット径
 (3). 走査速度

4. 溶着の失敗例とその対処法

5. 質疑・応答

キーワード レーザー樹脂溶着 熱可塑性樹脂 赤外線 透過溶着法 吸光度制御法 レーザー吸収法 加工点温度モニタリング 
タグ レーザ加工高分子成形加工精密加工・組み立て接着・溶着光学電池
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
大阪会場 (たかつガーデン)
住所: 〒 543-0021 大阪府大阪市天王寺区東高津町7−11
電話番号 : 06-6768-3911

新大阪駅からお越しの場合:
JR新大阪駅- > JR/近鉄 鶴橋駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR難波駅 -> 近鉄難波駅 -> 近鉄大阪上本町駅
JR新大阪駅- > JR天王寺駅 -> 「あべの・上本町」巡回バスにて近鉄大阪上本町駅下車
http://www.kintetsu-bus.co.jp/route/circlebus/

大阪伊丹空港からお越しの場合:
リムジンバスにて約40分
http://www.okkbus.co.jp/timetable/itm/t_ueh.html
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