熱・排熱エネルギーの各種活用技術と 高効率冷却・発電システムへの応用    

〜熱電変換の基礎、熱電発電モジュールの特性・高性能化、熱音響エンジンの応用〜

熱エネルギ-社会の鍵を握る熱を有効活用するための講座

捨てていた熱エネルギーを高効率で回収し、回生することができる新技術を先取りし応用システムの開発に活かそう!

講師の言葉

第1部] 省エネルギー社会の実現の鍵を握るのが熱の有効活用です。様々な新しい熱利用技術が提案されていますが、最初に、近年世界的な技術開発競争が繰り広げられている熱電発電技術について、その基礎から応用までをポイントをおさえて解説します
[第2部] 熱音響機関は産業排熱、自動車排熱、太陽エネルギーなどあらゆる熱エネルギーを回生する事が可能となるため、捨てていた熱エネルギーを高効率で回収する次世代熱変換デバイスとなる可能性を有しています。
 熱音響機関はこれまでのエンジンには無い、以下の特徴を有しています。
 ・ピストン等の可動部品が無く、半永久的にメンテナンスフリーです。
 ・産業排熱、自動車排熱、太陽光エネルギー等多様な熱源を利用した高効率な冷却・発電 システムを実現可能です。
 ・本質的に高いエネルギ変換効率(30%以上)を有している。
 ・音波を用いた可動部を全く持たない新しいノンフロン冷凍を実現可能です。
 ・とても安価な発熱回生装置であり普及が容易である
 本講座では、熱音響理論を用いた熱音響機関の理解を目指すと同時に、最新の研究成果を紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年08月28日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・熱電発電、排熱発電・冷却に関心をお持ちの方 ・排熱回生事業分野、発電事業分野、冷凍機分野、太陽熱利用分野の方
予備知識 ・機械工学、材料工学、物理工学の初歩的知識があると理解しやすい  高校物理や振動の複素数表現などの予備知識があれば、理解がより深まると思います
修得知識 ・熱電発電システム利用・応用のポイント ・熱音響機関の高性能化と応用および設計指針
プログラム

[第1部]熱電発電技術の基礎から応用まで
1.熱電変換の基礎
  (1).熱電変換の原理
     a.熱電変換技術とは
     b.熱電発電(ゼーベック効果)の原理
     c.電子冷却(ペルチェ効果)の原理
     d.その他の熱電変換技術
  (2).熱電発電の特長
     a.熱機関との比較
     b.発電効率の効率と性能指数
     c .熱電発電のスケーラビリティ
     d.熱電発電のエネルギーペイバックの考え方
     e.熱電発電のコストペイバックの考え方

2.熱電変換材料の特性・高性能化と開発動向
  (1).熱電変換材料の特性
      a.熱電変換材料に求められる物性
      b.代表的な熱電変換材料
      c.近年注目されている熱電変換材料
  (2).熱電材料の評価方法
      a.抵抗率の測定方法と注意点
      b.ゼーベック係数の測定方法と注意点
      c .熱伝導率の測定方法と注意点
      d.その他の評価方法

3.熱電発電モジュールの特性・高性能化と開発動向
  (1).熱電発電モジュールの種類と特徴
      a.熱電発電モジュールの構造
      b.カスケード型モジュール
      c.セグメント型モジュール
      d.その他特徴あるモジュール
  (2).熱電発電モジュールの性能評価法
      a.熱電発電モジュール性能の考え方
      b.モジュール性能評価の方法
      c.評価装置と性能評価実施例

4.熱電発電システム利用・応用のポイントと今後の展望
  (1).定置型未利用熱発電システム
  (2).自動車排熱利用発電システム
  (3).自然エネルギー利用システム
  (4).薄膜、微小デバイスの利用・応用
  (5).その他

5.まとめと質疑応答

[第2部]熱音響エンジンの基礎と高効率冷却・発電システムへの応用
6.熱音響機関とは
  (1).熱音響機関の原理
  (2).熱音響冷凍機の原理
  (3).熱音響機関の応用事例
  (4).多技術との比較
  (5).最新の研究動向
  (6).熱音響機関の問題点

7.研究成果について
  (1).数値計算手法
  (2).数値計算と実験結果の比較
  (3).熱音響機関の最適化
  (4).実験結果

8.熱音響理論
  (1).定在波と進行波
  (2).ωτ
  (3).進行波型熱音響エンジン
  (4).定在波型熱音響エンジン
  (5).仕事流
  (6).熱流
  (7).仕事流と熱流の成分
  (8).Rottの波動方程式

9.熱音響理論を用いた装置設計
  (1).エントロピー生成
  (2).熱音響機関の効率
  (3).効率に影響を与える因子
  (4).熱音響理論を用いた設計

10.熱音響機関応用と今後の課題
  (1).蓄熱器
  (2).熱交換器
  (3).発電機
  (4).アセンブリ対象

11.まとめと質疑応答

キーワード 熱電発電 熱電変換 熱電材料 発電モジュール 熱音響機関 熱音響冷凍機  蓄熱器 熱交換器 熱音響発電機
タグ エネルギー空調触媒熱処理伝熱熱設計
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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