レオロジーの基礎と測定・評価法と 製品開発への活かし方・事例 〜演習付〜

〜高分子材料の性質と長期寿命予測、および粘弾性測定、製品開発へのポイント〜

高分子材料の特徴である粘弾性を理解し、製品の高品質や長寿命化を実現するための講座

・粘弾性力学の基礎から物性評価、長期寿命予測、高分子材料に及ぼす影響因子についてわかりやすく解説!

・豊富な粘弾性測定(レオロジー)事例を交え、製品開発に向けたポイントについても詳解します!

講師の言葉

第1部

 プラスチックなどの高分子材料の力学的特性や挙動は、変形速度や温度に依存して著しく変化することが知られています。例えば、低い温度では、一定負荷に対して金属の場合と同様に負荷に応じた変形が生じる、いわゆる弾性的な挙動を示したとしても、温度が上がると時間の経過とともに変形が進行するクリープ現象が現れます。
 この、いわゆる粘弾性材料の力学特性や挙動は、プラスチックだけではなく、それを母材とする繊維強化複合材料の他、ゴム、アスファルト、ガラス、生体骨などにおいても見られます。このような粘弾性挙動を示す材料を、成形加工、また構造部材として使用するためには粘弾性力学の知識が必要不可欠であると言えます。

第2部

 レオロジー=粘弾性測定でお困りではないでしょうか? 専門書には数式が多く、難しく見えて手が出せないという声や、思い切って測定してもデータの妥当性や考察に迷うという意見が多いです。豊富な事例とノウハウで、そのような悩みを一気に解決!是非、レオロジーを活用しましょう。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年08月07日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・プラスチック、ゴム、複合材料、生体材料などを扱う研究者・技術者の方 ・成形品、構造部材として高分子材料を使用することを考えている方 ・粘弾性測定(レオロジー)にこれからトライする方と測定初心者〜中級者
予備知識 ・材料力学に関する基礎知識、微分、積分に関する高校生程度の知識があれば大丈夫です
修得知識 ・高分子材料の物性評価および長期寿命予測、高分子材料に及ぼす影響因子の特定 ・粘弾性測定(レオロジー)に必要な基礎知識とテクニック
プログラム

第1部 高分子材料の性質と粘弾性力学の基礎

1. 高分子材料の性質
  (1). 熱硬化性と熱可塑性
  (2). 結晶性高分子材料
  (3). ガラス転移温度
  (4). フィジカルエージング
  (5). 高分子系複合材料

2. 粘弾性力学の基礎
  (1). 粘性と弾性
  (2). Maxwellモデル
  (3). Voigtモデル
  (4). 一般化Maxwellモデル
  (5). 一般化Voigtモデル
  (6). 線形粘弾性構成方程式

3. 粘弾性力学に関する演習問題

4. 粘弾性挙動に及ぼす影響の定量的評価方法
  (1). 示差走査熱量測定
  (2). X線回折
  (3). 偏光顕微鏡による観察
  (4). 分子量測定
  (5). FT-IR分析
  (6). 粘弾性特性評価試験法

5. 応力緩和試験・クリープ試験・動的粘弾性試験から明らかになること
  (1). 粘弾性係数の算出
  (2). 時間−温度依存性
  (3). 時間−影響因子依存性
  (4). ガラス転移温度

6. まとめ

第2部 粘弾性(レオロジー)測定事例と製品開発への応用
 第2部では粘弾性の測定事例を交え、製品開発に向けたポイントを解説致します

1. はじめに
  (1). 実は身近なレオロジー
  (2). フロー測定、静的測定、動的測定の理解
  (3). 粘度とせん断速度、時間の関係
  (4). レオメータの仕組みと治具の使い分け

2. フロー測定事例
  (1). 様々なフローカーブ
  (2). 降伏値の求め方
  (3). チクソトロピックループ
  (4). ステップフロー

3. 分散系の測定事例
  (1). 分散系の分類と物性に影響する要因
  (2). 凝集構造とレオロジーの関係

4. 熱硬化性樹脂
  (1). 最低溶融粘度と実プロセス考察
  (2). ゲル化点の求め方と意味

5. 熱可塑性樹脂
  (1). 分子量と分子量分布
  (2). コックスメルツ則とは

6. ゲル
  (1). 身近な食品の食感
  (2). ゲルの分類

7. 粘着剤
  (1). 粘着剤の評価方法
  (2). 配合と物性の関係

8. その他の技術とアクセサリ
  (1). マスターカーブ
  (2). UV硬化、界面粘弾性、トーションなど

キーワード 高分子 熱硬化性 熱可塑性 結晶性高分子材料 ガラス転移 フィジカルエージング 複合材料 粘弾性力学 粘性 弾性 Maxwellモデル Voigtモデル 線形粘弾性 粘弾性挙動 示差走査熱量 X線回折 分子量測定 FT-IR 応力緩和試験 クリープ試験 動的粘弾性試験 粘弾性係数 時間−温度依存性  時間−影響因子依存性 ガラス転移温度 レオロジー フロー測定 静的測定 動的測定 フロー測定 フローカーブ チクソトロピックループ ステップフロー 分散系 ゲル 粘着剤
タグ ゴムプラスチック材料
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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