ロータダイナミクスの基礎と振動の抑制・防止対策

〜すべり軸受けと油膜の作用、すべり軸受で支えられた回転機械の各種振れ回り振動とその対策〜

・回転機械の代表的な振動現象のメカニズムと抑制・防止対策技術を修得し、製品に応用するための講座

・設計の段階で振動の抑制、防止対策を組み込み、事故やトラブルの未然防止に活かそう!

講師の言葉

回転機械にはさまざまな原因で軸の振動が発生して正常な運転を妨げるので、回転機械を設計する段階から振動の抑制、防止対策を組み込む必要がある。
 本講義では、回転機械の代表的な振動、すなわち不釣り合い振動、オイルホイップ、流体励起振動について、それぞれの現象、メカニズム、抑制・防止対策を学ぶ。そのため、回転体、すべり軸受油膜、シール部流体膜の力学的特性のモデル化の方法、それを用いた回転体の振動方程式の構成と解法など、数学的取り扱いを通して回転体の振動に関する理解を深める。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年08月31日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・回転機械の開発、設計、運用、メンテナンスを担当する技術者の方 ・電動機、モータ、タービン、ポンプ他関連企業の方 
予備知識 ・振動方程式の基礎、回転体の基本構造、軸受やシールの構造と機能についての基本的理解があると理解しやすい
修得知識 ・不釣り合い振動、オイルホイップ、流体励起振動それぞれの現象、メカニズム、抑制・防止対策の基本 ・強制振動問題と自励振動問題の違い、振動方程式の取り扱い方法
プログラム

1.回転体の各種振動、モデル化、運動方程式とその解
  (1).回転機械に発生する各種の振動問題(強制振動と自励振動)
  (2).回転体の運動の自由度と運動方程式
  (3).1次元不減衰自由振動の方程式と解
  (4).1次元不減衰強制振動の方程式と解
  (5).不釣合いをもつ回転体の2次元振れ回りと運動方程式、及びその解
  (6).1次元減衰自由振動方程式とその解
  (7).1次元減衰強制振動方程式とその解

2.すべり軸受と油膜の作用
  (1).すべり軸受と転がり軸受の違い
  (2).すべり軸受の油膜形成と流体潤滑
  (3).油膜内に発生する圧力分布の様相
  (4).圧力分布を支配するレイノルズ方程式と流体潤滑の3要素
  (5).静的な油膜反力、軸中心の静的平衡点、ゾンマーフェルト数
  (6).すべり軸受の摩擦抵抗と摩擦損失低減法
  (7).静的平衡点周りでの微小な軸振動と動的油膜反力
  (8).動的油膜反力の油膜係数(ばね係数、粘性減衰係数)表現
  (9).油膜係数の主対角項と連成項、そのゾンマーフェルト数による変化

3.すべり軸受で支えられた回転機械の各種振れ回り振動とその対策
  (1).不釣り合い振動(強制振動)
     a.不釣り合い振動の原因、様相と危険速度
     b.不釣り合い振動振幅を抑制するすべり軸受設計
  (2).オイルホイップ(自励振動)
      a.オイルホイップの様相と安定限界速度
     b.油膜の連成ばね係数の不安定化作用
     c.安定・不安定の限界を示す安定線図
     d.オイルホイップを防止するすべり軸受設計
  (3).流体励起振動(自励振動)
     a.流体励起振動の様相と安定限界速度
     b.シール部流体膜の連成ばね係数の不安定化作用
     c.流体励起振動を防止するすべり軸受設計
  (4). 各種対策のトレードオフ問題

キーワード ロータダイナミクス 回転機械 強制振動 自励振動 不釣合い振動 オイルホイップ 流体励起振動 すべり軸受油膜 
タグ モータ機械機械要素工作機軸受け振動・騒音
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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