シランカップリング剤の効果的な使い方とその応用・例

〜シランカップリング剤の選択基準、使い方、作用機構、表面処理効果、複合材料の設計、合成〜

・新規機能材料の開発において重要な役割を果たしているシランカップリング剤を製品開発に応用するための講座

・シランカップリング剤を効果的に活用し、接着・密着性の改良、表面改質、新材料開発などに応用しよう!

講師の言葉

 シランカップリング剤は、有機材料と無機材料間に新たな界面層を形成させ、両成分の相溶性や接着性を高めたり、無機材料の分散性を向上させる効果があることから、接着・密着性の改良や表面改質に多種多様な分野で幅広く使用されてきた。また近年、新規機能材料として盛んに研究されている有期-無機複合(ナノハイブリッド)材料の開発において、シランカップリング剤は複合化に重要な役割を果たしている。
 ここでは、シランカップリング剤の種類、機能、作用機構、効果的な使用法、処理効果、表面分析・解析法や応用などシランカップリング剤の基礎から応用について概説する。また、有機‐無機ハイブリッド材料の基礎(材料設計、調製法、構造解析、物性評価など)から応用まで分かりやすく解説する。企業で金属・無機材料の表面処理、密着・接着性改良や新規な有機‐無機ハイブリッド材料の開発を行っている研究者、技術者に実務に応用できる基礎から応用に至る知識習得に最適です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年07月10日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・材料、金属、樹脂、エラストマー、複合材、塗料、コーティング剤、気体分離膜ほか関連企業の方 ・企業でカップリング剤処理、表面処理を行う技術者 ・コンパウンド、複合材料(ナノコンポジット/ナノハイブリッド)の新規な材料開発を行う研究者、技術者
予備知識 ・特に特別の知識は必要ありませんが、大学基礎課程の化学の知識(有機化学、高分子化学、分析化学の基礎知識)があればより理解しやすい
修得知識 ・シランカップリング剤の種類 ・シランカップリング剤の選択基準・使い方 ・シランカップリング剤の作用機構 ・シランカップリング剤の表面処理効果 ・シランカップリング剤処理表面の分析法、表面構造解析法 ・シランカップリング剤の応用(複合材料(ナノコンポジット/ナノハイブリッド)の設計、合成、特性解析法)などが習得できます
プログラム

1.シランカップリング剤の概要
  (1). シランカップリング剤とは
  (2). シランカップリング剤の種類と化学構造
  (3). シランカップリング剤の機能
  (4). その他のカップリング剤(チタネート系カップリング剤)
  (5). シランカップリング剤の効果的な使用量と使用方法

2.シランカップリング剤の反応と作用機構
  (1). シランカップリング剤の反応
  (2). ゾル−ゲル法の基礎と応用
     a.ゾル−ゲル法の特徴
     b.ゾル−ゲル反応の支配因子
     c.ゾル−ゲル法の応用
  (3). 加水分解反応と縮合反応
  (4). 加水分解および縮合反応機構
  (5). シランカップリング剤の反応性(反応速度)
  (6). 加水分解反応と縮合反応に及ぼすpHの影響
  (7). 無機材料への作用機構
  (8). 有機材料への作用機構

3.シランカップリング剤の選択基準、使い方と処理効果
  (1). シランカップリング剤の選択基準−どんなシランカップリング剤を選べばよいか?
  (2). シランカップリング剤の使い方−効果的な使い方は?
  (3). シランカップリング剤の処理効果−シランカップリング剤処理でどんな効果が得られるか?

4.シリカの種類と表面構造
  (1). シリカの種類と構造
  (2). シリカの表面構造と反応性
  (3). ナノ粒子の合成法と粒径制御

5.表面キャラクタリゼーション―シランカップリング剤の反応状態、表面状態の分析法
  (1). シランカップリング剤の反応解析、被覆率解析方法
  (2). 表面状態の解析・評価方法

6.シランカップリング剤の応用
  (1). 樹脂、エラストマーの架橋
  (2). 複合材料(有機−無機ハイブリッド)への応用
     a.有機−無機ハイブリッドの材料設計
     b.有機−無機ハイブリッド材料の調製法
      ・溶液混合法/溶融混練法
      ・層間挿入法(層剥離法)
      ・ゾルーゲル法
      ・超微粒子分散法(In−situ重合法)
      ・ 表面修飾粒子法(コアシェル構造型ハイブリッド材料)
     c.種々な有機−無機ハイブリッド材料の調製と特性
      ・ 汎用(熱可塑性)樹脂(PMMA、PC、PSなど)
      ・耐熱性・熱硬化性樹脂(PI、エポキシ樹脂など)
     d.有機−無機ハイブリッド材料の構造・特性解析
      ・ 構造分析:FT-IR、29SiNMR、XPS、表面積・細孔測定
      ・ 特性分析:熱分析(TG-TDA、DSC)、力学測定(引張試験)、DMA(動的 ・ 粘弾性)、透明性(VIS-UV)、表面硬度 
      ・ 形態(モルホロジー)観察:SEM、TEM、AFM
  (3). 塗料・コーティング剤への応用
     a.ハードコーティング剤の設計
     b.ハードコーティング剤の調整法
     c.ハードコーティング剤の特性評価
  (4). 気体分離膜への応用
     a.複合膜による気体透過性の制御
     b.気体過機構(緻密膜と多孔性膜)
     c.透過性の制御(透過膜とバリア膜)
  (5). 熱伝導性材料への応用
     a.高熱伝導性複合材料の設計
     b.複合化による高熱伝導化

7.参考文献

 【質疑応答】

キーワード シランカップリング剤 ゾル-ゲル法 水分解反応 縮合反応 シリカ ナノ粒子 キャラクタリゼーション 有機-無機材料 溶液混合法 溶融混練法 層間挿入法 In-situ重合法 表面装飾粒子法
タグ ポリマー化学金属高分子材料樹脂・フィルム接着・溶着塗装・塗布表面改質表面処理・めっき
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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