金属疲労の基礎と疲労破壊の破面解析および対策

〜疲労破壊メカニズム、疲労強度の評価と影響因子、フラクトグラフィ手法、疲労問題への対策〜

  • 破壊事故の6〜8割を占める疲労損傷の未然防止や原因究明に活かすための講座!
  • 疲労破壊の基礎や疲労設計手法を学び、機器の安全設計、保守・点検の信頼性確保に活かそう!
  • 疲労問題に対する一般的対策の講義に加え、個別相談も歓迎!

講師の言葉

 機械構造物の破壊事故は、6〜8割が何らかの疲労損傷によると言われています。比較的小さな荷重が繰返し負荷されることによって生じる疲労破壊は、前兆を捕らえることが難しく、カタストロフィックな破壊事故を起こしやすいために恐れられています。したがって、機器の安全設計だけでなく保守や点検なども含めた信頼性を確保する場合、疲労破壊機構の基礎や、基本的な疲労設計手法を理解しておく必要があります。実際に破損事故が起こってしまった場合には、得られた破面から情報を探るフラクトグラフィが、破壊事故解析の重要なツールになります。また、疲労破壊を防ぐための具体的な工夫とは何でしょうか?
 本セミナーでは、金属材料の基本的な疲労破壊メカニズム、および切欠きや平均応力と行った疲労寿命に影響を及ぼす因子を考慮した疲労設計手法について解説します。さらに、特に疲労破壊に関連した基礎的なフラクトグラフィ手法についても解説するとともに、疲労破壊を防ぐための一般的な対策例を紹介します。個別のご相談も歓迎します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年07月31日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・機械全般の設計、生産技術、保守、点検等にかかわる技術者の方 ・疲労破壊に困っている現場の方
予備知識 材料力学
修得知識 金属の疲労破壊機構とフラクトグラフィに関する基礎事項
プログラム

1. 金属材料の疲労の基礎
  (1). 疲労破壊事故事例
  (2). 金属疲労破壊のメカニズム
  (3). 疲労強度の評価方法
    a. S-N曲線取得方法
    b. S-N曲線の理解

2. 疲労強度への影響因子
  (1). 平均応力
    a. 疲労限度線図
    b. 残留応力
  (2). 切欠き
    a. 応力集中係数
    b. 切欠き係数
    c. 停留き裂

3. フラクトグラフィの基礎
  (1). 疲労破面の様相
    a. 巨視的様相
    b. 微視的様相
    c. 表面起点と内部起点型のき裂発生
  (2). 最近のフラクトグラフィ手法

4. 疲労問題に対する対策
  (1). 材料の高強度化
    a. 材料選択
    b. 熱処理
    c. 金属組織制御
  (2). 応力集中
    a. 応力集中の低減
    b. 表面仕上げ
  (3). 表面処理
    a. ショットピーニング
    b. 浸炭
    c. 窒化
  (4). 具体的事例
    a. き裂除去など

キーワード 疲労破壊 SN曲線 平均応力 切欠き 疲労設計 フラクトグラフィ 高強度化 ショットピーニング 浸炭 窒化
タグ 金属破面解析構造物
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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