振動・騒音の低減技術と製品への応用

〜騒音の快音化、振動を人にやさしい揺れとして制御するための各種アプローチと応用事例〜

最前線で活躍する講師陣が振動騒音問題について事例を上げて分かりやすく解説する講座

・振動・騒音を「心地よい揺れ」、「快音化」にすることで問題解決するためのアプローチ・技術を学ぶ特別講座!

講師の言葉

第1部

  近年の製品は有職主婦の増加、ライフスタイルの変化により夜間でも頻繁に使用されてきており、低振動・低騒音化が強く望まれている。また、騒音は心理的な要素も強く、何dBであるから良いというものでなく、騒音レベルが低くても卓越したピーク音や衝撃的な音、変動音成分が含まれるとお客様からのクレームになる場合がある。
 従って、聴いてやかましくないこと、聴き辛くないことが基本である。本講座では騒音問題の解決のために、
?問題解決アプローチ法の解説
?騒音の加振源の種類および特徴の解説
?共振周波数,振動モード解析
?騒音スペクトルの解読
等を具体的事例を紹介しながら分かりやすく説明する。

第2部

 古来より音は人々の生活を支えてきた。例えば、木の葉を揺らす風の音やせせらぎの音に心を癒やし、動物の甲高い鳴き声や恐怖感を抱かせる音を聞いて身を守ってきた。
 産業革命以降、音の性質は一変する。まして錯綜する現代社会においては如何なる音であっても聴く人が不快に感じれば、その音は全て騒音と化した。そこで快適な音とは何かを生理的観点から探ってみた。

第3部

 振動というと除かねばならないもの、防がなくてはならいもの、という負のイメージが先行します。しかし、振動と同じく状態が平均値の上や下に変動する音には、負のイメージのある騒音もありますが人に優しい音楽もあります。そこで、振動にも音の音楽に相当する人に優しい振動、揺れがあるのではと考え、その特徴、取り扱い方について説明します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年06月10日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・自動車をはじめとした輸送機器、機械、家電、プラント関連において振動騒音に関わる研究者、技術者の方
予備知識 ・業務にて振動騒音問題に関心があると理解が深まります
修得知識 ・騒音問題解決へのアプローチ法 ・騒音の加振源の種類および特徴 ・共振周波数、振動モード解析 ・騒音スペクトルの解説 ・生理的観点からの快適音について ・「心地よい揺れ」の特徴と取り扱い方
プログラム

第1部 騒音の発生と静音・快音化技術 (10:30〜12:30)

1.はじめに

2.振動騒音問題の捉え方
  (1). ”音は品質なり” 品質向上のために
  (2). 問題解決手順
  (3). 振動騒音問題の考え方

3.振動の基礎
  (1). 振動の波形
  (2). 自由振動と強制振動
  (3). 振動絶縁
  (4). 構造のモデル化

4.騒音の基礎
  (1). 音の知識
  (2). 音質について
      a.ラウドネス
      b.シャープネス
      c.ラフネス等
  (3). 変動音の測定 
  (4). dBの知識

5.システムの捉え方
  (1). 固有振動数の測定方法
      a.インパルス加振法
      b.ピークホールド法
      c.振動モード解析
  (2). 加振周波数と固有振動数の関係

6.加振力の種類
  (1). アンバランス振動
  (2). 電磁振動
      a. 電源周波数×2倍 =2nf
      b. インダクションモータ スロットリップル
      c. BLMのトルクリップル
  (3). ギヤの噛み合い振動
  (4). ファンの風切り
  (5). ボールベアリング振動
  (6). 振幅変調波形

7.快音化事例
  (1). 空気清浄機の電磁振動とファンとの共振音
  (2). 家庭用井戸ポンプ始動・停止時の共振音
  (3). ドラム式洗濯乾燥機のファンモータ振動音
  (4). その他

8.まとめ

第2部 騒音と快適音空間の創造 (13:20〜15:20)

1.騒音とは
  (1). 音は全て騒音
  (2). 自然界の音の周波数成分について

2.騒音が脳波に及ぼす影響について
  (1). 脳波の分類
  (2). α波の挙動について

4.騒音とピンクノイズ ―快適性を求めて―

5.騒音が生体信号に及ぼす影響について
  (1). 発汗について
  (2). 皮膚温について

6.超音波はどこで聞いているか

7.産業界への応用

第3部 心地よい振動・揺れの発生事例 (15:30〜17:30)

1.心地よい振動・揺れの発生
  (1). なぜ心地よい振動・揺れか?
  (2). ロッキングチェアの心地よい揺れ
     a. 心地よい揺れの実現
     b. 「1/f ゆらぎ」をベースとした心地よい揺れの特徴
     c. SD法を用いた心地よい揺れの評価
     d. 心地よい揺れを実現するアクティブロッキングチェア?
     e. 心地よい揺れを実現するアクティブロッキングチェア?

2.心拍ゆらぎを利用した心地よい揺れの発生
     a. 心拍ゆらぎの利用
     b. 心拍ゆらぎを利用したアクティブロッキングチェア
     c. 心拍ゆらぎを利用した揺れの特徴

3.人が創り出す揺れの特徴
     a. 心地よさを求めて人が創り出す揺れの特徴

キーワード 振動 騒音 自由振動 強制振動 振動絶縁 ラウドネス シャープネス ラフネス 変動音 加振力 固有振動数  アンバラスンス振動 快音化 ピンクノイズ 超音波 脳波 α波 1/fゆらぎ 心拍ゆらぎ 風切り音
タグ 機械機械要素構造物自動車・輸送機
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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