高性能ワイドレンジ水素センサーの開発とその応用

〜ナノコンポジット材料と希土類を組み合わせた高性能水素漏れセンサー、各種水素センサーの方式と長所・短所、特性向上と応用〜

燃料電池に不可欠な高感度・高耐久性・低コストの水素センサー技術を学び、応用するための講座

「酸素が不要」「高濃度の水素中でも使用可能」「安価かつ選択性が高い」という従来に無い特徴をもつ水素センサーを先取りし、製品開発へ応用しよう!

講師の言葉

 希土類は水素と反応し、その際電気抵抗率や光透過率など様々な物性が変化する。この性質を利用すれば、水素センサーなど様々な新しいデバイスの開発が可能となるが、希土類は酸素等の他の元素とも反応しやすく、水素だけを通す何らかの保護膜と水素分子を原子に解離するための触媒膜が必要であった。岩手大学ではその最適な材料としてナノコンポジット材料の開発に成功した。そのナノコンポジット材料と希土類を組み合わせることで、従来に無い高性能ワイドレンジ水素センサーの開発にも成功した。
 講演ではその経緯と最新の研究成果、今後の展開等について詳説すると共に、他の方式の水素センサーの研究開発動向や、来たるべき水素社会での活用等についても紹介する。また、従来の材料とは異なる新しい性質を示すポテンシャルを秘めた材料である、ナノコンポジット材料の水素活用材料として、そしてそれ以外への応用の可能性についても紹介する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年06月22日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備化学・環境・異物対策
受講対象者 ・水素センサー、水素活用材料、薄膜材料やその製造方法、水素社会、新規材料などに興味のある方 ・燃料電池、コージェネレーションシステム関連の技術者の方
予備知識 ・特に必要ありません。予備知識が無くても理解できるようにする予定です
修得知識 ・水素センサー、水素活用材料、薄膜材料やその製造方法、水素社会、新規材料などに関する最新の幅広い知識
プログラム

1.開発の背景
  (1).希土類金属薄膜の特異な性質
    a.水素分圧変化に敏感に反応
    b.触媒膜・保護膜をどうするか
  (2).ナノコンポジット材料について
    a.安価に製造可能なナノテク材料
    b.磁性材料として研究の歴史も
    c.触媒膜・保護膜としての試みに成功

2.水素センサーの基礎と各方式の研究開発動向
  (1).水素について
    a.将来の水素社会像
    b.水素社会への課題
    c.水素社会に寄与する材料
  (2).水素センサーの必要性
  (3).各種水素センサーの方式と長所・短所
    a.光学式
    b.半導体式
    c.接触燃焼式
    d.MEMS型
    e.電気化学式
    f.他の方式
    g.各方式の長所・短所および用途
    h.商品化の状況

3.新規高性能ワイドレンジ水素センサーと応用
  (1).これまでの成果
    a.電気抵抗変化
    b.光学的変化
    c.センサー以外への応用の可能性
  (2).最近の大幅な特性向上について
    a.ワイドレンジ化に成功
    b.応答速度の迅速化
    c.高い耐久性・安定性
  (3).実用化に向けて
    a.濃度検知センサーとして
    b.漏れ検知センサーとして
    c.他への応用可能性
    d.潜在的需要の発掘

4.まとめ

キーワード 水素センサー ナノコンポジット材料 希土類 ワイドレンジ化 濃度検知 漏れ検知ステレオビジョン サポートベクターマシン(LSVM) 交通信号 ニューラルネットワーク 自己位置推定
タグ 化学物質水素センサ電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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