電気化学および計測技術の基礎と解析解釈のポイント

〜複雑な系を理解するためのモデル化の基礎、サイクリックボルタンメトリー、ダブルポテンシャルステップ法、in−situ 測定〜

・正しい解析結果を得るための原理と解析の根本を理解するための講座

・電気化学計測の根本的な共通原理を正しく理解し、製品開発へ応用しよう!

講師の言葉

 電気化学系はいくつもの過程が組み合わさった、比較的複雑な系であり、測定や解析にはさまざまな要素が絡み合っています。そのため、全体を理解するためには各々の事象の基礎的理解が必要になります。また測定法も多数のバリエーションがあり、解析例も多様です。しかし、電気化学計測には根本的な共通原理があり、それを理解すれば、それらの測定の意味や実際の測定結果の解釈についても理解しやすくなります。
 この講座では電気化学・電極反応の基本から始めて、サイクリックボルタンメトリー等、比較的多用されるいくつかの基本的な測定法について、測定の原理、測定機器の動作原理、実験上のポイントを含めて解説します。さらに、コンピュータによる数値計算によってこれらの測定結果を解析するための基礎についても解説します。これは電気化学系をよりよく理解するために非常に有用で、微分方程式の数値解法の基礎、簡単なプログラムの考え方と例を解説します (プログラミングの経験等は必要ではありません)。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年04月17日(金) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備化学・環境・異物対策
受講対象者 ・電気化学計測の入門者、初級者 ・一定の実務経験はあるが基礎を含めてより深く理解したい方 ・電池、電解コンデンサ、液晶ディスプレイ、有機EL素子、センサー、腐食防食、表面処理、めっき、精錬他関連企業の技術者
予備知識 ・大学理工系学部レベルの基礎的な物理化学 (主に平衡論、反応速度論)
修得知識 ・ブラックボックスとしての計測から脱し、どのような情報を得るためどのような測定を行うべきかを考える基礎 ・測定結果の基本的な意味を考えられるようになるための基本 ・計測対象でおこっていることをより具体的に捉えるための基礎 ・複雑な系を理解するためのモデル化の基礎 ・数値解析を実際に行うための基本 (主にプログラミングの基礎知識がある方)
プログラム

1.電極反応の基礎
  (1).電極系における平衡 − Nernstの式
  (2).電極反応はどのようにおこるか
  (3).電極反応速度論 − Butler-Volmerの式
  (4).物質移動過程 − 拡散方程式とCottrellの式
  (5).3電極測定とポテンショスタット

2.電気化学計測の基礎
  (1).電極と電解セル
  (2).サイクリックボルタンメトリー (CV)
    a.原理
    b.実験法
    c.後続反応のある場合
    d.表面反応
  (3).超微小電極
  (4).ダブルポテンシャルステップ法
  (5).対流法と二重電極
  (6).in−situ 測定 −分光電気化学法

3.電極反応の数値解析 − 微分方程式の数値解法と電気化学系への適用
  (1).電荷移動と物質移動の数学的記述
  (2).離散モデルの構築 − 時間の離散化と空間の離散化
  (3).拡散方程式とCottrell プロットへの適用
  (4).サイクリックボルタンメトリーへの適用
  (5).後続反応を含む系への拡張

キーワード 電気化学計測 電極反応  ポテンショスタット サイクリックボルタンメトリー ダブルポテンシャルステップ法 in−situ 測定
タグ 精密機器・情報機器分析化学工学検査リチウムイオン電池表面改質表面処理・めっき計測器電気化学電子部品電池
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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