機械・機器のフレッティング摩耗、疲労・損傷対策とその事例

〜フレッティンング摩耗の基礎と機構および防止技術、締結接合部の損傷事例・フレッティング損傷事例と防止技術、締結接合部の損傷・フレッティング損傷事例と防止技術〜

・フレッティングの発生機構と防止策を学び機械・機器の長寿命化・高信頼性化に活かすための講座

・分かりやすい事例を中心にフレッティング対策技術のポイントを修得し、重大トラブルを未然に防止しよう !                                

講師の言葉

 (1章)フレッティングは、各種機器にしばしば発生する厄介な損傷である。
フレッティングが機器に及ぼす影響として、局部的摩耗によるガタや振動・騒音の発生や締付力の低下、焼付等のトラブル、また電気接点における接触電気抵抗の変化とそれに 伴うノイズの発生等が問題となる。一方、フレッティングは疲労破壊の起点となる微小き裂を早期に発生させるため、変動荷重を受け持つ部材では疲労強度を著しく低下させる ことがある。
 本講義では、主にフレッティング摩耗につき、その機構と防止に関する一般的な方法 および関連する研究をご紹介する。
 (2章)今回のセミナーは特に接触端部に発生するフレッティング疲労に焦点を当て、この局部応力解析に基づいたフレッティング疲労プロセス(低サイクル疲労、高サイクル疲労、超高サイクル疲労)の一気通貫評価法を提示する。これにより強度設計者を悩ましてきた、長期間稼動後のフレッティング事故、材料変更によるフレッティング事故等の理由を解明する。
 講義では初心者にもよく理解していただけるように分かりやすい事例を中心に解説する。
 機械・機器の軽量化、長寿命化、高信頼化に向けて強度設計、品質保証 、保全に関わる技術者に聞いていただきたいセミナーである。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年04月28日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・フレッティング摩耗、疲労、損傷についてこれから学ぼうとしている方 ・機器の開発・設計・製作、保守、保全等に携わる技術者・研究者およびこの分野の研究に取込もうとする学生・若手研究者 ・強度解析、構造解析研究者
予備知識 ・必要な予備知識は講義の中で説明します。 (材料力学、破壊力学、接触解析等) ・機械工学、材料・表面工学、トライボロジー等についての一般的知識があれば理解が深まります
修得知識 ・フレッティング現象に対する知識 ・フレッティング損傷の抑止・防止に関する基礎 ・破壊力学、接触力学解析、摩耗、局部応力評価法について
プログラム

1.フレッティング摩耗の基礎と機構および防止対策
  (1).フレッティング摩耗の基礎と機構
     a.フレッティング摩耗の一般的特徴
     b.フレッティング摩耗の振幅特性
     c.各種振幅領域の特徴
     d.荷重を担う真実接触部
     e.各種因子の影響
     f.フレッティング摩耗の諸過程と機構
     g.フレッティング試験と試験機
     h.摩耗量の評価
     i.関連する接触の力学
  (2)フレッティング摩耗の対策と関連する研究
     a.フレッティング損傷の実例
     b.フレッティング防止の指針
     c.潤滑油中でのフレッティング
     d.グリース潤滑におけるフレッティング
     e.設計改善による損傷低減の一例
     f.セラミックスのフレッティング 
     g.表面改質材のフレッティング 
  (3).質疑応答

2.機械・機器のフレッティング疲労・損傷対策
  (1).はじめに
     a.フレッティング損傷とは
     b.フレッティング損傷評価と強度設計
  (2).締結接合部の損傷事例とフレッティング損傷事例
     a.H2ロケットエンジン
     b.新幹線ボルト
     c.ジャンボ旅客機リベット
     d.トレーラ、ゆりかもめハブボルト
     e.新幹線車軸フレッテング
     f.ジェットエンジン、蒸気タービン動翼フレッティング
     g.回転機械フレッティング
  (3).フレッティング損傷のメカニズムと力学解析
     a.フレッティング損傷のプロセス
     b.フレッテング損傷の力学解析
      ・フレッティング摩耗
      ・接触端微小き裂発生評価
      ・摩耗を考慮した接触端き裂進展・破断評価
      ・局所応力による低サイクル疲労評価
  (4).フレッティング損傷の防止技術
      a.接触端形状
      b.グルービング(応力緩和溝)
      c.ナーリング(ローレット)
  (5).予防保全とヘルスモニタリング技術

  (6).まとめと質疑応答

キーワード フレッティング摩耗 接触力学 フレッティング試験 フレッティング損傷 ヘルスモニタリング
タグ 位置決め機械溶接・接合
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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