高周波技術の基礎と回路設計への応用 〜1人1台PC実習付〜

〜周波数によって変化する電子部品の特性、高周波信号の正しい測定法、共振回路のしくみ、高周波信号をロスなく伝える技術〜

・扱いにくい高周波技術を基礎から修得し、製品へ応用するための講座

・高周波領域で電気信号を扱うための基礎とノウハウを修得し、製品開発に応用しよう!

・教科書を読んでもなかなか理解できない部分を分かりやすく解説いたします

*PCは弊社でご用意いたします

講師の言葉

 無線通信や放送等の分野だけでなく、様々な電子機器の高速化が進められています。今では、デジタル回路の高速化=高周波化が進んだおかげで、ずい分とパソコンなどのIT機器のスピードも向上し便利になりました。また、高周波化することで使用する部品等も小さくなり、機器が小型化、軽量化できることもうれしいことです。
 こうした高速化=高周波化の流れに沿って、回路技術者だけでなく、基板や機構設計、測定評価などの様々な分野の技術者にも高周波のふるまいを知る必要が生じています。 わたしは「この専門だから必要ない」と言っておられません! しかしながら,高周波技術を習得するのは難しく時間も要するものです。いきなり分布定数で扱うといわれても??です。
 本講座では、高周波を取り扱う入門として、人が感じることができるやさしい波から始め、その性質を把握します。見えない電波を時間軸や周波数軸で表し描き、扱いにくい高周波を理解する助けとします。 
 また、高周波信号の基本式やそれを定量的に扱うための換算式等を見るだけでなく、エクセルを用いて簡単な高周波ツールを自分で構築する演習を取り入れて理解を深めます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年04月07日(火) 10:00 ~ 18:00
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・高周波技術を基礎から理解、整理したい方  (無線、通信、電子部品、電子機器等の技術者)
予備知識 ・Excelを扱う初歩的な知識
修得知識 ・高周波領域で電気信号を扱うための入門的知識、低周波領域での考え方との違い
プログラム

1.高周波の基礎
  (1). 波が振動し伝わる
    a. 水の波が音の波が伝わる
    b. 波の基本式を考える
  (2). 電波の波
    a. 電磁波(電波)が伝わる
    b. 電波の周波数と周期
    c. 電波の速度と波長と周波数の関係
  (3). 電波が物質中を進むと
    a. 電波が媒質中を進む速度
    b. 電波の遅れ時間
    c. 電波の波長が短くなるとは
  (4). 高周波の波はなぜ扱いにくい
    a. 周波数が高くなると見える高周波現象
    b. 整合して電力を伝える必要
    c. 電圧や電流の測定が困難

2. 高周波信号を正しく測定する
  (1). 正弦波の発生を考える
    a. 正弦波を表示する
    b. 振幅,位相,角周波数を理解する
    c. 位相が遅れる進むとは
  (2). 信号の大きさの表わし方
    a. 最大値で大きさを表す
    b. 平均値で大きさを表す
    c. 実効値で大きさを表す
    d. 正弦波の最大値,平均値,実効値の関係
  (3). 信号の比を表す dB(デシベル)について
    a. 入力と出力の電力比を dB で表すとは
    b. 電圧比と電力比の関係
    c. dB表示の利点
    d. dB単位で絶対値を表す
  (4). 信号を時間軸と周波数軸で表す
    a. 正弦波を時間軸と周波数軸で表示する
    b. リニア(線形)動作とノンリニア(非線形)動作
    c. パルス信号は異なる多くの正弦波の合成

3. 周波数によって変化する電子部品の特性
  (1). 抵抗、コイル、コンデンサの特性を比べる
    a. 電圧、電流、電力の関係
    b. インピーダンスと周波数特性
  (2). インピーダンスをベクトル表示する
    a. 直列回路とインピーダンス
    b. 並列回路とアドミタンス
  (3). 実際の素子の高周波での特性を調べる
    a. 抵抗R の周波数特性
    b. コイルL の周波数特性
    c. コンデンサC の周波数特性

4. 共振回路のしくみ
  (1). LC共振回路の周波数特性
    a. 直列共振するとは
    b. 並列共振するとは
    c. 周波数 fo を通過させるには
    d. 周波数 fo の通過を阻止するには
  (2). 共振回路の性能はQで表す
    a. Q の高・低による直列共振特性を比べる
    b. Q の高・低による並列共振特性を比べる

5. 高周波信号をロスなく伝える
  (1). 反射をなくすインピーダンスマッチング
    a. 入射波と反射波の比,反射係数
    b. 反射係数⇔VSWR⇔リターンロスを求める
  (2). スミス図表を用いる利点
    a. 複素数面→スミス面
    b. スミス面→反射係数面

高周波技術を支える基本回路
  (1). フィルタで希望する信号を取り出す
    a. 高周波と低周波でのフィルタ回路の違い
    b. 様々な種類のフィルタを使い分ける
  (2). アッテネータ(減衰器)で信号レベルを調整する
    a. 高周波と低周波でのアッテネータ回路の違い
    b. 必要な減衰量のアッテネータを得る

キーワード 高周波 高周波回路 高周波信号 共振回路 アナログ処理 スミス図表 回路設計 基板設計 インピーダンス 正弦波 アッテネータ
タグ アンテナ信号処理無線スマートフォンモバイルコンピューティング回路設計電子機器電子部品
受講料 一般 (1名):50,600円(税込)
同時複数申込の場合(1名):45,100円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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