新しい粉末冶金・焼結技術と最新技術および応用例

〜インテリジェント焼結技法、粉体加工による固相創製、SPS法と実用例〜

  • 粉体の活用による製造方法の革新、材料開発などでのイノベーションに活かせる講座!
  • SPS法など粉末冶金の最新技術を修得し、高密度・超機能化、低コスト化、製造時間短縮などに活かそう!

講師の言葉

(第1部)
 粉体の焼結は、土器時代にはじまるものづくり技法であり、洗練された匠の業(窯技法)により進化と深化をつづけ、20世紀に物理・化学的手法を導入することにより、粉末冶金(Powder Metallurgy、PM)として学問的取り扱いの礎を築いています。
 PM法は、鉄器時代における重厚長大産業の隆盛時には、難加工材製造などの熔製法の補完的役割に甘んじていましたが、第3ミレニアム(千年期)に入り開花しているナノマテリアル時代において、ブレークスルーを達成する主役として、多彩なプロセス技術の創出、自在の材質・構造・組織・組成制御および新しい機能の発現を期待されています。
 本講座では、焼結のプロセス科学とインテリジェント技法のアプローチ法を平易に解説します。実践面においては、粉体加工によるナノ結晶・アモルファスの合金、金属間化合物、セラミックスと複合材料の高密度化、大型素形材化と超機能化をテーマに取り上げ、統合的マテリアルデザインと固相創製の基本的な方法を説明します。

(第2部)
 SPSは、熱電素子、磁性材料、傾斜機能材料、先進セラミックスの焼結、同種・異種材料の接合等の先進プロセス技術です。
 従来法を用いる場合と比べて、短時間、高品位、低コストで製作することができます。
 24時間以上かかっていたものが1時間未満で作製できるようになった例もあります。弊社の長年にわたる経験・ノウハウをベースに貴社のご要望について検討することも可能です。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年04月16日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・固相アモルファス粉体製造と焼結・固化成形の基礎と最先端技法を学びたい方 ・ブレークスルーを指向する応用研究をはじめたい方 ・新しい焼結の切り口から、金属材料、セラミックス、金属間化合物、傾斜機能材料、複合材料および粉体を扱いたい方
予備知識 ・理系高卒程度の数学、物理と化学 ・粉末冶金、焼結について、ある程度の経験か知識がある方
修得知識 ・先進焼結技術と固相ナノ材料創製の原理と定量的アプローチ法 ・アモルファス粉体加工による戦略的マテリアルデザイン技法 ・粉末冶金のメリット、先進焼結技術で理解する基礎知識 ・最新焼結技術である放電プラズマ焼結(SPS)での材料創製の原理と手法
プログラム

第1部

1. アモルファス粉末の固相創製

  (1). メカニカルアロイング
    a. 原理とプロセス技術
    b. 粒子分散化
  (2). 非平衡反応ミリング
    a. 原理とプロセス制御
    b. アモルファス化・ナノ結晶化

2. インテリジェント焼結のプロセス技法
  (1). 等方加圧焼結(HIP)
    a. 原理と装置開発
    b. 焼結機構図
    c. 完全緻密化
  (2). パルス放電焼結
    a. 原理と計装化技法
    b. 焼結ネック形成機構
    c. ナノ組織制御緻密化
  (3). ミリ波加圧焼結(マイクロ波焼結)
    a. 原理とインテリジェント技法
    b. 電界活性緻密化機構
    c. 高速成形固化

3. 先進非平衡材料の固相創製と開発戦略
  (1). 金属・合金
    a. 非平衡PM法
    b. 多変数制御焼結
    c. 高速超塑性アモルファス合金
  (2). 金属間化合物
    a. オンデマンド材料開発
    b. 高速焼結
    c. 高比強度チタンアルミ
  (3). セラミックス
    a. 戦略的マテリアルシステム
    b. 極低温焼結
    c. ケーススタディ(強靱性、極高温、生体活性セラミックス)
  (4). 複合材料・傾斜機能材料
    a. マテリアルデザイン技法
    b. 温度傾斜場焼結
    c. 高強度傾斜機能材料

第2部

1. 焼結技術の基礎

  (1). 焼結技術入門
  (2). 放電プラズマ焼結(SPS)とは?

2. 放電プラズマ焼結(SPS)の基礎
  (1). SPS焼結の原理と特徴
  (2). SPS焼結の対象材料

3. 放電プラズマ焼結(SPS)の応用
  (1). 先進新材料の創製から新しいモノづくりへの応用
  (2). SPSの応用分野
    a. ナノフェーズ材料
    b. 傾斜機能材料
    c. ファインセラミックス材料
    d. 電子材料
    e. 磁性材料
    f. 接合技術

4. 最近の技術動向
  (1). 具体的な実用化例
    a. ディスクブレーキパッド
    b. エンジンの排気バルブ
    c. 薄刃ダイヤモンドカッター
    d. コンプレッサー用スクロール部品
    e. ハードディスク用スパッタリングターゲット
    f. 樹脂製品用金型部品
  (2). 生産用SPSシステムについて

キーワード 焼結技術 SPS 電子材料 PM 高強度 高速焼結法 異種材
タグ 材料粉体・微粒子粉末治金
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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