樹脂用添加剤のブリード物分析法と最適化のポイントおよびブリードアウト対策

〜 添加剤とブリードアウトの基礎、評価と成分特定による適切な分析法、ブリードアウトの具体策 〜

  • ブリード現象やブリード物の分析、添加剤の最適化ポイントを学び、ブリードアウト対策に応用するための講座
  • ブリードアウトの発生原因やメカニズムを学び、配合・設計・各種材料におけるブリードアウト対策に活かそう!

講師の言葉

樹脂の成形品では、添加剤のように成形品中に少量存在する成分が拡散により表面に移行し、表面濃度が高くなることがある。これがブリードと呼ばれる現象である。滑剤や帯電防止剤が機能を発揮するためには成形品表面にブリードしていることが必要である。しかし、その濃度が高過ぎれば、塗装、接着、印刷および滑り性といった二次加工特性に悪影響を与える。ブリード物が多い場合には粉吹き状態を呈することもある。樹脂表面に添加剤が移行する現象は、添加剤の性状と樹脂の構造が関係している。

 本セミナーでは樹脂用添加剤のブリード現象の基礎知識を概説し、ブリード物の分析方法と添加剤を最適に選択するポイントについて説明する。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年06月09日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・企業で樹脂開発に携わる若手研究者 ・フィルム成形や射出成形など二次加工に従事している技術者
予備知識 ・特に必要ありません
修得知識 ・樹脂用添加剤のブリード現象の発生メカニズム ・ブリード物の分析方法と具体的な対策方法が修得できる
プログラム

1.ブリードアウトの基礎と現象
 
(1).ブリードモデルの提案
   a.樹脂構造の違い(ホモポリプロピレンとランダムポリプロピレン)
   b.スリップ剤の構造による違い(エルカ酸アミドとベヘン酸アミド)
   c.飽和溶解度と拡散係数
   d.新奇ブリードモデルの提案

2.アイソタクチックポリプロピレンラミネートフィルム滑り性低下機構の解析
 
(1).スリップ剤構造による移行機構の違いとその理由

3.ブリードアウト対策(添加剤配合・設計)
 
(1).添加剤の配合におけるブリードアウトの原因
 (2).要因からみた改善策

4.構造制御とブリード現象の制御
 
(1).成形加工条件から見たブリードアウト対策
 (2).ブリードアウトに影響する要因と対策

5.ブリードアウト対策
 (1).滑剤におけるブリードアウト対策
 (2).酸化防止剤におけるブリードアウト対策
 (3).難燃剤におけるブリードアウト対策
 (4).可塑剤におけるブリードアウト対策
 (5).紫外線吸収剤および光安定剤におけるブリードアウト対策
 (6).帯電防止剤におけるブリードアウト対策
 (7).樹脂の設計、配合から見たブリードアウト対策

6.ブリードアウトの評価と成分の特定

7.ブリード物の定性分析法
 (1).そのまま分析する方法
 (2).表面の転写と赤外分光法との組み合わせ
 (3).表面の転写とその他の分析法の組み合わせ

8.ブリード物の分析相談

キーワード  添加剤 ブリードアウト 滑剤 酸化防止剤 難燃剤 可塑剤 紫外線吸収剤 光安定剤  帯電防止剤 定性分析法
タグ ゲル・スラリープラスチック化学化学工学化学物質高分子触媒材料添加剤塗装・塗布
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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