接着の基礎と異種材の効果的な接着への応用

〜 接着設計の理論と応用、金属・プラスチック・複合材料・ゴムなど異種材接着、構造用接着剤や環境規制に対応した接着剤 〜

  • 接着の基礎と金属・プラスチック・複合材料・ゴムなどの異種材接着を学び、最適接着や製品小型・軽量化に活かすための講座
  • 接着の本質や性能、異種材との接着技術を学び、耐久性向上や製品開発へ応用しよう!

講師の言葉

 <第一部>

 「強く長持ちすればよい」という、従来の常識から「使用後は容易に破壊」とか「使用後に生分解」するような接着系への発想の転換が迫られています。
 要求に対し最適な接着を得るためには、「接着の何処が弱点か」、「何に気を付けなければならないか」を知ることが重要です。
 この講座では「接着条件による接着の限界」に主眼をおきます。この講座から、「如何に求める性能を実現するか」というヒントを得て頂ければ幸甚です。 

 <第二部>

 本講演は、ゴム・エラストマーの接着に携わってきた講師が、以下の4項目に関して重点的に解説します。
「ゴム・エラストマーの接着・接着剤に関する技術動向とその応用」「プラスチックの接着・接着剤に関する技術動向とその応用」「構造用接着剤の接着・接着剤に関する技術動向とその応用」「近年注目されている環境問題に対応した接着剤の技術動向」に関して、解説することを目的とします。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年05月07日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 ・接着剤および接着産業に関わる関連部門の方々 ・軽量化・小型製品への接着技術を適用している技術者、開発者 ・接着剤を取り扱う技術者、現場担当者、営業担当者
予備知識 ・物理と化学に多少の知識があること。理論などは大学教養課程程度となりますが、なるべく平易に解説する予定です
修得知識 ・接着の本質と接着条件による性能発現に関する知識
プログラム

<第一部 接着の基礎>

1.はじめに
 
(1).基本的定義  
 (2).接着接合の利点と欠点
 (3).接着の利用お現状と経済性

2.接着理論とその応用
 
(1).基本的な相互作用
 (2).接着の熱力学的取扱い

3.表面エネルギーおよびそれに関連するパラメーターの測定法
 (1).表面張力
 (2).固体の表面エネルギー

4.表面熱力学による接着仕事の予測
 
(1).Good-Girifalcoの関係式
 (2).Fowkesの仮説と部分分極率
 (3).Zismanプロットと臨界表面張力

5.接着系における物質の力学的特性
 
(1).応力-ひずみ曲線と材料物性
 (2).線形破壊力学
 (3).線形粘弾性

6.高分子としての接着剤
 
(1).高分子の基本的類別
 (2).高分子の熱的転移
 (3).動力学的特性と粘弾性
 (4).時間-温度換算則

7.被着材の表面処理 
 
(1).プラスチックの表面処理
 (2).金属の表面処理

8.接着試験法
 
(1).破壊様式
 (2).引張試験
 (3).せん断応力の負荷と解析
 (4).接着系の割裂
 (5).はくし試験

9.接着剤の化学と物性
 
(1).熱硬化性接着剤
 (2).熱可塑性接着剤
 (3).ゴム系接着剤

10.接着設計の基礎

11.接着試験データの整理

12.限界に挑む接着剤 

<第二部  異種材の効果的な接着への応用>

1.はじめに

2.接着剤概説
 
(1).接着剤の分類と種類・接着強さの用途
 (2).接着剤の一覧表
 (3).接着と表面処理
 (4).接着強さによる分類
 (5).機能性接着剤
 (6).接着剤生産量の推移と用途別需要

3.金属とプラスチック(複合材料)の性質と表面
 
(1).金属の種類
 (2).金属の接着
 (3).各種金属の接着性
 (4).金属の熱膨張係数

4.プラスチック
 
(1).種類
 (2).接着

5.複合材料
 
(1).種類
 (2).接着

6.接着・接着剤の種類と特徴
 
(1).ゴム・エラストマーの種類
 (2).ゴム・エラストマーの表面処理と接着
 (3).未加硫ゴム・加硫ゴムの架橋接着法
 (4).樹脂系接着剤
 (5).エマルション系接着剤
 (6).ホットメルト接着剤
 (7).水性高分子―イソシアネート系接着剤

7.ゴムと金属の接着
 
(1).エボナイト法(ハードラバー法)
 (2).黄銅めっき法
 (3).環化ゴム法
 (4).マルチタイト方法
 (5).フェノール樹脂法
 (6).ラテックス蛋白法
 (7).ハロゲン化エラストマー法
 (8).カーボンブラック法
 (9).イソシアネート法
 (10).一液および二液塗工形接着剤法

8.構造用接着剤
 (1).構造用接着剤の特性
 (2).構造用接着剤の種類と特性
 (3).ゴムトエラストマーによるエポキシ樹脂の強靭化
 (4).微粒子分散系エポキシ樹脂
 (5).耐熱性接着剤
 (6).複合形構造用接着剤
 (7).構造用接着剤の応用

9.最近の環境規制に対応した接着剤
 (1).接着剤に関する主な環境規制
 (2).環境にやさしい接着剤
 (3).弾性接着剤
 (4).反応性ホットメルト
 (5).紫外線接着剤
 (6).解体性接着剤

キーワード ゴム エラストマー プラスチック 金属 接着 エマルション系接着剤 接着剤 架橋法 エボナイト法  黄銅めっき法 エポキシ樹脂 未加硫ゴム 加硫ゴム 線形破壊力学 線形粘弾性  熱硬化性接着剤  熱可塑性接着剤 ゴム系接着剤
タグ 化学物質高分子材料樹脂・フィルム接着・溶着構造物
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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