ダイカスト技術の基礎と鋳造欠陥および不良対策

講師の言葉

　ダイカストは、アルミニウム合金、亜鉛合金、マグネシウム合金、銅合金などの溶融金属を精密な金型の中に圧入して、高精度で鋳肌の優れた鋳物を短時間に大量生産する鋳造方式である。優れた寸法精度、美麗で滑らかな鋳肌、高い生産性などの長所がある。特にアルミニウム合金ダイカストは、薄肉・軽量で機械的性質も良いことから、シリンダーブロック、トランスミッションケース、ロッカーカバーなどのケース類・カバー類を中心とした自動車部品の用途がダイカスト生産量全体の約95%を占める。
　一方、ダイカストは極めて短時間に充填され、凝固するために他の鋳造法に比較して多くの種類の鋳造欠陥が発生する。ダイカストの信頼性を向上するためには、これらの欠陥・不良の発生原因を正しく理解し、適切な対策を実施する必要がある。
　本セミナーでは、ダイカストの基礎技術を理解するとともに鋳造欠陥・不良の発生原因とその対策について理解し、日頃現場で取り組んでいる不良対策の勘所について紹介する。

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