異種材料の各種接合技術とその適用例

〜レーザー接合、摩擦攪拌接合(FSW)、金属表面処理による樹脂・金属直接接合の最新技術〜

・ニーズが高まる異種材料の接合技術について、接合原理から分かりやすく解説する講座
・レーザー接合、摩擦撹拌接合(FSW)、金属表面処理による接合原理と応用例を一挙公開!
・各接合法の特長や最新技術を学び、自社製品の高品質、軽量化、接合信頼性向上を実現しよう!

講師の言葉

第1部

 異種材料の接合はこれまで接着剤などによる貼り合わせやろう付けなど接合材料を使った方法が主流であったが、強度をあげるためには面積を増やすなどの方法となり、昨今の小型化と逆行してしまう手法であった。
 しかし、レーザーによる異種材料の接合が行えることがわかり、小型化と強度アップを両方進めることができるだけでなく、時間の短縮や接合材料の不要などコスト面やタクト面にも大きなアドバンテージをもたらす。また、レーザーはメンテナンスフリーで量産稼働させることができ、24時間生産も自動化で行え、消耗品交換などのダウンタイムも発生しないため効率の良い生産が行える。
 多くのメリットをもたらすレーザー異種材料接合だが、すべての材料に適用できるわけではない。今回の講義では光とレーザーの基礎、各種発振器の構造と特徴、レーザー樹脂溶着、異種材レーザー接合、適用できる事例などを解説する。

第2部

 摩擦攪拌接合(FSW)は、近年、適用分野が急速に拡大している接合技術で、接合部の機械的特性が優れており、欠陥か極めて少なくひずみも小さく、異材接合が可能である等の、従来の溶接による接合とは異なる特徴を有する。
 今回の講義ではFSWの基礎事項(摩擦攪拌接合の原理と特長)を説明するとともに、実際のFSW接合設備や具体的な応用例さらには、異材接合を含むFSW技術の今後の展望までを紹介する。

第3部

 樹脂・金属接合技術は新しい要素技術として、非常に多くの設計技術者の注目を集めています。従来の技術では締結部品や接着剤を使って樹脂と金属を接合させていましたが、アマルファでは樹脂と金属を界面レベルで完全に接合させます。これにより、樹脂の利点と金属の利点を兼ね備えた、全く新しい構造の部品が製造できるようになります。
 軽量化・複雑な形状・気密性・部品点数の削減など、多くの設計課題に対応できる、アマルファの技術的特徴について説明します。
 本講演では、以上のようなアマルファの利点の説明に加えて、メカニズムや品質管理方法・ビジネスモデルなどアマルファの実用面での特徴についても説明させていただきます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年02月04日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・自動車をはじめとした輸送機器、工機・建機、電子機器などの設計開発、生産技術、信頼性保証・評価などに関わるエンジニアの方 ・樹脂成形、金属部品、部品組み立てメーカーの設計技術者 ・樹脂・金属一体成形部品の設計・開発に興味を持たれている方
予備知識 ・各接合法における概念 ・インサート射出成形技術の概要
修得知識 ・各接合技術の基礎と特長 ・各接合技術の応用例と今後の展開
プログラム

第1部 レーザーによる異種材接合の基本的な技術と使用するレーザー (10:30〜12:30)

1. レーザーについて
  (1). 自然光とレーザー光の違い
  (2). レーザー発振の原理
  (3). 加工用レーザーの種類
  (4). レーザー樹脂溶着に使用される各種レーザー
  (5). 加工システム

2.レーザー樹脂溶着技術
  (1). 樹脂溶着のメカニズム
  (2). 接合可能な材料

3.レーザー樹脂溶着技術の適用例
  (1). 自動車
  (2). 医療

4.異種材レーザー接合
  (1). 樹脂と金属のレーザー溶着

第2部 摩擦撹拌接合(FSW)の基礎と異種材料を含む接合技術および製品への適用 (13:20〜15:20)

1.FSWの概要
  (1). FSWの概要と他接合との比較
  (2). FSWツール

2.FSW装置とライセンス
  (1). FSW装置概要
  (2). FSWのライセンス

3.FSWの適用事例

4.日立パワー製FSW装置
  (1). 接合深さコントロールシステム 
  (2). 標準装置
  (3). カスタマイズ装置

5.近年のトピックス
  (1). ロボットFSW(3D-FSW接合)
  (2). 異材接合

6.その他

第3部 金属・樹脂接合技術『アマルファ』について (15:30〜17:30)

1. 樹脂・金属直接接合技術とは
  (1). さまざまな接合技術
  (2). 直接接合によってできること
  (3). アンカー効果の特徴

2. アマルファのメカニズム
  (1). 金属表面粗化エッチング
    a. アマルファプロセスについて
    b. アマルファで作られる金属表面粗化形状
    c. アマルファの強み・弱み
    d. 樹脂成形方法
  (2). アマルファの性能
    a. 樹脂破壊レベルの接合強度
    b. ヘリウムリーク試験による封止性評価
    c. 対象可能な樹脂と金属との組み合わせ
    d. 耐久性評価試験
  (3). 接合状態の検証
    a. 断面観察による接合状態
    b. シミュレーションによる解析結果

3. アマルファの品質管理
  (1). 処理薬液の品質管理方法
  (2). 粗化表面の品質検査方法

4. アマルファの応用例
  (1). CFRTPとの接合

キーワード レーザー接合 FSW 摩擦撹拌接合 表面処理 樹脂溶着 接着接合 異種金属接合 金属樹脂接合 異材接合
タグ 異種金属材料接着・溶着
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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