パラレルメカニズムによる精密機構と 機械システムへの応用・例

〜パラレルメカニズムの特性、運動メカニズムと制御、機構校正と精度向上方法〜  

幅広い動作域を有する機械システムに活かすための並列機構を修得し応用するための講座

パラレルメカニズムの基礎と設計時に留意したい重要な原理や手法を修得し機械設計へ応用しよう!

講師の言葉

本講座ではパラレルメカニズムの基礎、特性から応用事例まで詳細に解説します。
 他の直交座標形や多関節形メカニズムに比べ、パラレルメカニズムはまだまだ普及途上にありますが、パラレルメカニズムの特性を正しく理解することにより、今までにない新しい機械を創り出すことができる可能性があることが上げられます。
 
講義では、直交座標形メカニズムとの性能比較などを通して、パラレルメカニズムだけではなく、運動メカニズム全般の理解を深め、設計時に留意したい重要な原理や手法などについてわかりやすく解説します。
 講義内容は、従来のメカニズムを用いて設計する場合においても有用な知識として活用いただけます。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年03月26日(木) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・パラレルメカニズムについて基礎から、応用まで学びたい方 ・工作機械、加工機械、超精密機械、搬送装置、半導体製造、パラレルロボット  大型フライトシミュレータ、アミューズメント機器の揺動装置
予備知識 ・簡単なベクトルや行列などの知識
修得知識 ・パラレルメカニズムの特性、運動メカニズム全般の理解 ・設計時に留意したい重要な原理や手法について  ・パラレルメカニズムを用いた精密運動機構 ・パラレルメカニズムの機構校正、精度向上方法
プログラム

1.パラレルメカニズムの概要
  (1).直列と並列
     a.身の回りにおける直列と並列とその特性
     b.スポーツにおける直列と並列
     c.機構的な直列と並列
     d.計測における直列と並列
     e.さまざまな直列と並列の事例
  (2).パラレルメカニズムのバリエーション
     ・直動形、開閉形、回転形の特性比較

2.パラレルメカニズムの歴史と現状
  (1).フライトシミュレータ
  (2).ロボットマニピュレータ
  (3).工作機械、加工機
  (4).微動機構、マイクロマニピュレータ
  (5).三次元座標測定機

3.パラレルメカニズムの特性
  (1).直交座標形機構の長所と短所
      a.直交座標形機構の位置決め誤差と運動誤差
      b.直交座標形機構の運動誤差の伝搬
      c.直交座標形機構のアッベ誤差
  (2).パラレルメカニズムの特徴
      a.パラレルメカニズムにおける運動誤差の伝搬
      b.6自由度パラレルメカニズムにおけるアッベの原理
      c.3自由度パラレルメカニズムにおけるアッベの原理
      d.パラレルメカニズムにおけるブライアンの原理

4.パラレルメカニズムの運動学と制御
  (1).パラレルメカニズムの運動の自由度と機構総合
  (2).6自由度パラレルメカニズムの運動学
  (3).3自由度パラレルメカニズムの運動学
  (4).パラレルメカニズムの静力学解析
  (5).特異値分解を用いたリンク配置の最適設計
  (6).パラレルメカニズムの制御 

5.パラレルメカニズムの機構校正
  (1).機構パラメータの校正方法
  (2).3Dボールプレートを用いた校正
  (3).DBBを用いた校正
  (4).受動連鎖を用いた校正

6.パラレルメカニズムの精度向上方法
  (1).ジョイントおよびリンクの誤差補正方法
     a.ジョイントの回転誤差・弾性変形
     b.リンクの弾性変形および熱変形
     b.フレームの変形補正
     c.フレームの弾性変形
     d.フレームの熱的変形

7.パラレルメカニズムの応用事例紹介
  (1).圧電素子をアクチュエータとした微動パラレルメカニズム
  (2).高剛性多自由度微動機構
  (3).マイクロパラレルメカニズム
  (4).遠隔操作によるマスタ・スレーブ形パラレルメカニズム
  (5).3UPU形パラレルメカニズム
  (6).3自由度パラレルメカニズムを用いた三次元座標測定機
  (7).ワークとツール間の6自由度相対運動をフィードバック制御する機械システム

8.パラレルメカニズムの課題
  (1).剛性と減衰能
  (2).ジョイント
  (3).校正
  (4).パラレルメカニズムの将来

9.まとめ

キーワード パラレルメカニズム 直交座標形機構 リンク配置 弾性変形 自由度微動機構  フィードバック制御 
タグ ロボット位置決め機械要素
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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