ぬれ性・流動性・摩擦の制御による表面機能の高度化

〜 ぬれ性・付着性・摩擦性・光学反射の調整による表面機能化、微粒子の自己組織化、表面機能付与の事例紹介 〜

  • 初学者の方にも分かりやすく、微細構造での調整やプロセッシングについて解説する講座!
  • 親水・撥水性、トライボロジー特性など表面の機能調整を行い、抗菌機能付与、特定電磁波反射・吸収など付加価値向上に活かそう!

講師の言葉

 微細加工技術を用いて種々の機能をもつ表面を作ることができます。しかし、その設計法や製作プロセスは必ずしも確立されておらず、多くはまだ研究段階にあります。本セミナーでは微細構造でどのような機能をどの程度調整できるのか、実験結果を示しながら解説します。
 次いで、プロセッシングについて解説をします。マイクロ構造については機械加工やフォトリソグラフィとエッチングの組合せなどで比較的容易に制作可能であるものの、ナノ構造を製作することは容易ではありません。いわゆるボトムアッププロセスの一つである微粒子の自己組織化について解説します。
 さらに、微粒子の材質を種々変えたり、あるいは固定化の方法を工夫することで新たな材料を表面に付加することができます。これはそのまま新しい機能を付与することにもつながり、例えば銀粒子を用いた抗菌機能や誘電率の異なる材料を固定化することで特定電磁波の反射・吸収特性などを変えることもできます。これらの機能付与に関する幾つかの事例を紹介します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年02月16日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料化学・環境・異物対策
受講対象者 各種製品設計、製造担当者、研究・開発担当者 (機械、自動車部品、装置、電子部品、建材、設備、ゴム・プラスチック製品、生体適合材)
予備知識 機械工学の基礎(大学初年度) 力学、化学(理系高卒程度)
修得知識 ・製品の付加価値を高めるための表面機能付与に関する知識と製品設計のためのヒント ・プロセッシングに関する基礎的な理解と、ナノ構造を比較的容易に製作できる自己組織プロセスに関する基本的な理解
プログラム

1. 表面機能の概要
  (1). 自然に学ぶ表面機能(濡れ性、付着・摩擦力、光学特性)
  (2). 応用範囲と設計・加工の課題

2. 表面機能調整の例
  (1). 濡れ性と流動性の調整
    a. 接触角・転落角調整のための考え方と事例
    b. 応用例(液滴形状の自律制御と微粒子の自己整列)
  (2). 付着・摩擦力の調整
    a. 摩擦係数と滑り易さの関係(動圧効果と滑り防止)
    b. 表面構造による付着・摩擦制御の例
    c. 摩擦方向性とミクロ世界での摩擦(振動駆動の応用)
  (3). 光学反射の調整
    a. 表面構造と光の反射
    b. 表面構造による反射率制御の例

3. 機能表面製作のためのプロセッシング

  (1). 古典的トップダウンプロセスの限界
  (2). 微粒子の自己組織プロセス(ボトムアッププロセス)
  (3). 微粒子整列場所の選択
  (4). 微粒子の転写と固定

4. 付加材料の機能を活かした応用
  (1). 逆オパール構造の製作と表面反応場
  (2). 生体適合性
  (3). 材料付加による新たな機能(電磁波)

5. まとめ

キーワード ぬれ性 摩擦 付着 光学特性 接触角 付着力 表面向上 摩擦制御 反射率制御 抗菌機能 電磁波吸収
タグ トライボロジー表面改質光学
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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