CAN通信の基礎と車載電子制御ネットワーク開発への応用およびトラブル対応策 <オンラインセミナー>

~ 電子制御と車載ネットワーク、プロトコルと信号処理、CANネットワーク設計のポイントとトラブル対応 ~

・SDVとCAN通信の関係を理解し、通信や制御の基礎を知識から修得し、車載電子制御ネットワークの設計やトラブル対策に活かすための講座
・E/Eアーキテクチャに基づく通信ネットワーク設計と開発品質向上のポイントを修得し、高性能な製品開発に応用しよう!
・CAN XL、サイバーセキュリティなど、最新動向の知識も解説します

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・WEB会議システムの使い方がご不明の方は弊社でご説明いたしますのでお気軽にご相談ください。

講師の言葉

 今の自動車において、CAN通信はなくてはならない存在です。各自動車メーカがソフトウェア定義車両「SDV(Software Defined Vehicle)」を進める中で、これまで車載ネットワークと接続していなかった部品にも通信を搭載し、接続する事例が増えてきています。同様に、自動車以外の製品(建機等)においてもCAN等の活用が急速に進んでいます。
 一方で、通信や制御の基礎知識がないままにCAN担当になったエンジニアや何度もトラブルに巻き込まれて苦手意識を持ったエンジニアが増えています。
 私自身、1990年代の終わりごろから、自動車の電子機器や制御機器のためにCANを使うことを始め、2008年には車両全体のCAN通信の設計と電子制御システムの開発を行いました。そういった開発をする中で、一番役に立ったのは、通信に対する基礎的な知識と制御の基礎的な知識でした。
 そのため、車載ネットワークそのものについての解説はもちろんですが、各通信方式に共通する基礎知識をわかりやすく解説することで、独学で挫折した方やこれから学ぼうとされている方が効率よく学習できるお手伝いをしたいと考えています。さらに、車載電子制御機器や制御ソフトウェアとの関連について解説することで特にCAN通信を使った車載電子制御ネットワーク設計のポイントを身に付けていただければと思います。

セミナー詳細

開催日時
  • 2026年03月25日(水) 10:00 ~ 17:00
開催場所 オンラインセミナー
カテゴリー オンラインセミナー電気・機械・メカトロ・設備ソフト・データ・画像・デザイン
受講対象者 ・自動車の電子制御製品の設計、開発に携わるエンジニアの方
・CANだけでなく、拡張CAN、CAN FDについても基本を学びたい方
・自社製品に制御用通信を搭載し、E/EアーキテクチャやSDVに対応したいエンジニアの方
・OEMのE/Eアーキテクチャ方針に沿い、車載ネットワークへの統合を求められているエンジニアの方
・経営者及び開発部門のマネージャーの方
予備知識 ・ネットワーク・通信技術の基礎
修得知識 ・自動車業界で話題のSDV(Software Defined Vehicle)とCAN通信の関係を理解できる
・自動車における車載ネットワークのメリットを把握できる
・CANを含む通信の基礎知識を学び、車載ネットワークの自学習につなげられる
・E/Eアーキテクチャに基づく通信ネットワーク設計と開発品質向上のポイントを習得できる
プログラム

1.車載ネットワーク技術の基礎と種類
  (1).車載ネットワークとは?
  (2).自動車の電子制御
  (3).電子制御と車載ネットワーク
  (4).車載ネットワークの種類
    a.CAN、CAN FD、LIN、CXPI、FlexRay、Ethernetなど
  (5).車載ネットワークの歴史
  (6).重要になってきた背景
    a.SDV(Software Defined Vehicle)
    b.OTA(Over The Air)
    c.サイバーセキュリティ
    d.E/Eアーキテクチャ
    e.車内メーカの動き

2.通信関連の基礎知識(プロトコルと信号処理)
  (1).通信とは
  (2).ネットワークとは:ネットワーク構造とプロトコル
  (3).プロトコルとは:通信手順
  (4).データの衝突回避
  (5).符号化・復号化
  (6).誤り検出、誤り訂正
  (7).暗号化
  (8).OSI参照モデル
     ・OSI階層モデルの概要

3.CAN通信の種類と基本
  (1).Ethernetとの違い
  (2).CAN通信の種類
    a.低速CANと高速CAN
    b.CAN(2.0A)と拡張CAN(2.0B)
    c.CANとCAN FD
    d.CAN XL
  (3).CAN通信の基本
    a.つながり続ける
    b.リアルタイムに送る
    c.衝突を回避する
    d.CANと拡張CANの違い
    e.CANとCAN FDの違い

4.CANネットワークの設計のポイントとトラブル対応
  (1).自動車でCANが使われ続ける理由
  (2).CANネットワーク設計のポイント
     ・制御設計のポイント
     ・従来設計(ハーネス時代)との違い
     ・CAN通信設計の難しさ
     ・CAN設計のポイント
  (3).バス構成の決め方
  (4).IDの決め方
  (5).データフレームの決め方
  (6).通信周期の決め方
  (7).通信負荷の計算
  (8).開発上のトラブルと対応
     ・CAN通信の特徴:エラー検出
     ・対応のポイント

5.CANに関わる最新技術動向
  (1).サイバーセキュリティ
  (2).自動車以外での活用
     a.建設機械
     b.農業機械
     c.プレジャーボート

6.まとめと質疑応答

キーワード 車載ネットワーク CAN LIN Flex Ray Ethernet SDV OTA サイバーセキュリティ E/Eアーキテクチャ 誤り訂正 OSI参照モデル 拡張CAN CAN FD バス構成 データフレーム 通信負荷
タグ 信号処理通信ネットワーク組み込みソフト自動車・輸送機車載機器・部品電子部品電装品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
オンラインセミナー
本セミナーは、Web会議システムを使用したオンラインセミナーとして開催します。
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営業時間 月~金:9:00~17:00 / 定休日:土日・祝日