金属材料と材料力学の基礎および塑性加工と破壊対策のポイント 【弊社研修室】

~ 初学者でもわかる金属の強化機構と熱処理技術、応力集中係数の計算方法、応力とひずみ、塑性加工と有限要素法、破壊靭性と破壊力学 ~

・ものづくり製造技術者にとって必須となっている金属材料・材料力学・塑性加工・材料強度を基礎から修得できる特別講座
・企業経験のある講師が理論のみならず、疲労や破壊における多くの事例から実務に役立つポイントを基礎に戻って分かるまで解説する特別セミナー!

*本講座は、弊社研修室で行う対面講座です

講師の言葉

 金属材料・材料力学・塑性加工・材料強度はものづくり製造技術者にとって必須の基礎学問です。今までの聴講者からは「従来は用語や公式を表面的に覚えていたが、今回の研修で身の回りの現象と結びついて理解が深まった」、「目から鱗が落ちた」、「加工や材料を学ぶ全ての聴講者が聴くべき内容、今までの勉強は何だったのだろう!」など。このように新入社員でも初学者にもわかりやすく説明いたします。
 材料は応力が高いと痛がります。痛いところを知って初めて治療ができます。人間と同じです。材料力学の特徴は簡単な仮定と手計算で材料に作用するおおよその応力と変形を予測できる点です。今はコンピュータが数値を出しますが、「その値は正しい値か? 一桁間違っていないか?」を筆算で確認できるありがたい道具です。
 実際に設計やものづくりを経験していない先生方が教える場合、今ひとつ皆さんにとって「わかった!」との感覚になりにくいことがあります。ここでは企業経験のある講師が基礎に戻ってわかるまでご説明し、実務に携わるエンジニアに役に立つ内容を講義します。

セミナー詳細

開催日時
  • 2025年10月07日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 加工・接着接合・材料
受講対象者 ・「金属材料や材料力学、材料強度をもう一度やり直して勉強したい、会社に入って初めて材料・力学の大切さを痛感した、その根本を整理して学びたい」と真剣に感じている研究者・現場エンジニアの方
・機械、自動車、輸送機、構造物ほか関連企業の技術者の方
予備知識 ・高校程度の物理・数学の知識があれば理解が深まります
修得知識 ・金属材料・材料力学・塑性加工・材料強度の理論のみならず、実践的にどのように疲労や破壊などの課題を解くかが習得できます
プログラム

1.金属材料の基礎
  (1).生物から学ぶ材料学
  (2).金属材料利用の歴史
  (3).金属材料の基礎
    a.金属のすべり面とすべり方向
    b.転位(転移ではない!)
    c.やさしい平衡状態図の見方、金族の王なる哉⇒鐵
  (4).金属の強化機構
    a.固溶強化
    b.析出・分散強化
    c.加工硬化
    d.結晶粒微細化
  (5).鉄鋼材料の熱処理
    a.マルテンサイトが硬くなる仕組み(焼入れ性とは?硬さとは?)
    b.強靭かつ加工性の良いパーライトとは?
    c.熱処理の実際(各種熱処理炉、高周波焼き入れ、熱処理無しで硬くする非調質法)
    d.動画による日本刀製造の実際
    e.動画による材料試験法
  (6).鉄、ステンレス、アルミニウム、銅、貴金属⇒同じ金属でも全く異なる、どこが違う!
     
2.材料の力学
  (1).弾性、塑性、破壊とは
  (2).材料力学の実践的解法
    a.軸力の解法、応力集中とは?
    b.はりの曲げの解法、断面二次モーメントとは?
    d.ねじりの解法
  (3).材料力学の基礎中の基礎
    a.応力と荷重の違い⇒応力は痛い!!
    b.スカラー、ベクトル、テンソルとは?
    c.動画によるモールの応力円

3.塑性加工とそのポイント
  (1).塑性加工の基礎
    a.弾性は金属結晶の傾き、塑性は金属の転位
    b.公称応力と真応力、公称ひずみと真ひずみ
    c.偏差応力、降伏条件
    d.塑性加工の特長
    e. 動画による鍛造・圧延・引抜き・押出し・板材成形・せん断・曲げと矯正の事例紹介
    f. 塑性加工による炭素系複合材料や木材の加工
  (2).動画による有限要素法の原理、実際の紹介

4.材料の強度と設計への応用
  (1).剛性・弾性・塑性・破壊の違い 
  (2).動画による日本刀強靱化の秘策
  (3).弾性域の負荷なのになぜ金属疲労は起きる
     (もんじゅの事故、御巣鷹山の日本航空機事故(動画)、ドイツの新幹線事故などの実例紹介)
  (4).動画によるタイタニック号沈没事故、三菱重工のタービンブレード軸の破壊事故など
    a.材料起因による延性・脆性破壊
    b.破壊靭性と破壊力学(応力拡大係数、Paris線図の見方)
    c.腐食強度(動画による応力腐食割れ)
    d.クリープ強度(動画による航空機のタービンブレード破壊)
  (5).強度設計への応用
    a.安全設計
    b.損傷許容設計

キーワード 金属材料 転位 強化機構 焼き入れ 焼き戻し 熱処理 材料力学 弾性 塑性加工 応力 ひずみ スカラー ベクトル テンソル モール 剛性 金属疲労 降伏応力 疲労強度 破壊靭性 破壊力学
タグ 金属金属材料成形加工疲労強度設計構造物最適化・応力解析材料力学・有限要素法
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
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