電子機器におけるEMC設計とEMC性能向上のポイント

~ 電子機器ユニットおよびシステム化における対EMC設計のポイントとその設計技術 ~

・高機能化により高速高周波化、高密度実装化、システム化が進み、対応が難しくなっているEMC設計に活かすための講座
・電子機器のEMC設計技術をマスターし、製品の高信頼性・高品質化を実現しよう!
・EMCへの対応が一般電子機器よりも厳しい自動車用電子機器の事例を交え、EMC性能向上のポイントが修得できます

講師の言葉

 近年の電子制御機器類は高機能化により高速高周波化、高密度実装化、システム化されており、そのEMC対応は難しくなる一方です。一般電子機器や産業機器類と自動車用電子機器とは本質的に変わることはないので、そのEMC設計のポイントについて、原理原則は一般電子機器を念頭に置き、事例等は強制法規化されて一般電子機器よりも厳しい自動車用電子機器を例として挙げて説明致します。
 回路基板からシステムに至るまで、話題によっては誤った概念による設計事例に踏み込み、事例によっては実験とシミュレーションにより、極力物理的かつ普遍的な形で解説します。
本講座では、回路基板からシステムに至るまでのEMC性能確保のための設計上のポイントについてご理解頂き、必要な技術知識を習得して頂くことを目標としています。

本セミナーは会場が変更になりました(東京・西新宿 → 市ヶ谷)

セミナー詳細

開催日時
  • 2019年04月23日(火) 10:30 ~ 17:30
開催場所 市ヶ谷法曹ビル B1 会議室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備
受講対象者 ・電子機器の開発・設計技術者、EMC対策の技術者、EMCに関わる品質保証技術者
(自動車、機械、電子機器、医療機器、通信機器などにおいてEMCに携わる設計開発、品質保証の方や電子部品の研究開発、設計に携わる方)

予備知識 ・大学学部程度の電磁気学と電気回路学と電子回路(高周波回路)の知識があることが望ましいが、必要な事柄は話題ごとに説明しますので、現役の技術者であれば理解可能と考えます。実際に回路基板のパターン設計を行なっている方であればなおベターです
修得知識 ・電子機器のEMC性能向上のための構造設計から回路基板パターン設計までの考え方
・電子機器のシステム化にあたって対EMC性能を向上させるためのポイント
・半導体デバイス、デカップリング素子などの取り扱いや配線材の処理方法
プログラム

1. 電子システムのEMCにおける現状と今後の課題

2. 電子機器ユニットとシステム化における対EMC設計の着眼点
  (1). 電子システムから発生するノイズ電流の流れと放射
      a. 電子システムから発生する低周波と高周波のノイズ
      b. ノーマルモード放射とコモンモード放射の比較
  (2). 電子機器ユニット単体とシステム化の際のEMC設計上のポイント

3. 電子機器ユニットの対EMC設計
  (1). ノーマルモード伝導ノイズ流入出の低減化
      a. 回路基板における高周波電力伝送の基礎
      b. 伝導ノイズの流入出を抑制する回路基板パターンの設計
      c. 高周波小信号回路と低周波大電力回路の分離の是非
      d. デバイスの選定(半導体デバイス、デカップリング用デバイス)
  (2). コモンモード伝導ノイズ流入出の低減化
      a. 回路基板の筐体への実装における課題と対策
      b. 放熱構造とグラウンドの関係について
  (3). 電磁遮蔽による放射ノイズの低減と伝導ノイズ流入出低減の両立化
      a. 電磁遮蔽の原理と各遮蔽材についての考察
      b. 金属筐体が伝導流入出ノイズに及ぼす影響と対策

4. システム化の際の対EMC設計
  (1). 設置場所の電磁環境による影響とその対策
  (2). コモンモードノイズ電流を発生させてしまうシステム構成と対策
  (3). 配線の検討
      a. システム内におけるワイヤハーネスの実態とノイズ対応
       (自動車における事例と電動車両の高電圧系のシールドの考察)
      b. 対ノイズ性能を意識した配線材とシールド線の取り扱いの考察

5. EMC性能確保のための設計手順とDR

キーワード EMC 伝導ノイズ 電磁遮蔽 放射ノイズ 伝導ノイズ 電磁環境 
タグ 電子機器電子部品
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
市ヶ谷法曹ビル B1 会議室
東京都千代田区九段北4-1-5 市ヶ谷法曹ビル 地下1階

最寄り駅:
JR中央・総武線「市ヶ谷駅」より靖国神社方面に徒歩5分
地下鉄:都営新宿線、東京メトロ南北線・有楽町線「市ヶ谷」駅A4出口から徒歩4分
都バス「一口坂」バス停前
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