摩擦・摩耗の基礎と摩擦低減技術

~ マイクロトライボロジーから学ぶ摩擦とDLC・固体潤滑膜・テクスチャリングによる摩擦低減技術 ~

・トライボロジーの基礎から摩耗低減技術まで、実演を交えてわかりやすく解説する講座
・機械の摩擦・摩耗を低減し、高効率な稼働、長寿命化、エネルギーロスの低減を実現しよう!
※当日は講師の著書をお配り致します

講師の言葉

 トライボロジーとは、摩擦、摩耗、潤滑に関する科学・技術です。本セミナーでは、摩擦や摩耗を低減するための技術について具体的に紹介するとともに、科学的な側面から摩擦現象を見直すことを試みます。
トライボロジーに関する仕事に取り組んでいる方にとっては、あらためて摩擦や摩耗について考え直すきっかけとなり、課題解決のための新しい視点が得られることが期待されます。
これから、摩擦や摩耗について勉強する方にとっては、トライボロジーの全体像を掴むことができ、調査・研究を深めるための足がかりを得ることができるでしょう。途中、摩擦を使った小ネタも披露します。職場、家庭で実演してみるのも良いでしょう。

セミナー詳細

開催日時
  • 2018年12月10日(月) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・摩擦や摩耗に関する仕事に取り組んでいる技術者・研究者
・これから摩擦や摩耗に関する仕事を始める方
・トライボロジーについて、新しい視点から理解を深めたい方
予備知識 ・高専または大学卒業程度の機械工学の知識があるか、仕事でトライボロジーに取り組んでいる方であれば理解しやすいでしょう。最低でも高校卒業程度の物理、化学、数学の知識は必要です
修得知識 ・摩擦摩耗に関する問題解決のために、多角的な視点から、方針を立てられるようになる
・自分自身が行っているトライボロジーに関する業務について、専門家と議論できるようになる
プログラム

1.摩擦と摩耗の基礎
  (1). プロローグ 
       ・マイクロトライボロジーの世界とトライボロジーの重要性
  (2). アモントン・クーロンの摩擦法則
  (3). 摩擦係数は材料が異なっても、なぜほとんどが0.3~0.5?
  (4). 潤滑の基本的な考え方
  (5). ストライベック曲線
  (6). アブレッシブ摩耗と凝着摩耗
      a. 摩耗を表す尺度
      b. アブレッシブ摩耗の摩耗マップ
      c. 凝着摩耗における雰囲気の影響と摩耗粉の移着成長

2.マイクロトライボロジーからの摩擦現象の解釈
  (1). 摩擦力に与える凝着力の影響
      a. 凝着力の原因
      b. ラプラス圧力とケルビン半径
      c. 凝着力はどこまで大きくなるか
  (2). 摩擦係数は何によって決まるか
      a. 真空中の摩擦における凝縮水の影響
      b. 摩耗と摩擦係数の関係
      c. 低摩擦を示す材料の組合せ探索のための指針
  (3). 潤滑分子の長さと摩擦係数の関係

.摩擦低減技術
  (1). 摩擦係数0.01以下の超低摩擦が報告されている材料と摩擦条件
      a. DLC(ダイヤモンドライクカーボン)、MoS2(二硫化モリブデン)
      b. 金属薄膜、セラミックス、その他の材料
  (2). 自己修復する固体潤滑剤膜
      a. 固体潤滑膜の問題点 ―相手材料への攻撃性と寿命の相反性―
      b. 軟質材料による長寿命の固体潤滑膜形成技術
  (3). 摩耗によって消えないテクスチャリングによる流体潤滑
      a. ナノスケールの凹凸や溝による潤滑特性の向上
      b. ナノスケールのパターンを摩擦中に維持・再生する条件

キーワード 摩擦 摩耗 潤滑 トライボロジー アモントン・クーロンの摩擦法則 摩擦係数 ストライベック曲線 アブレッシブ摩耗 凝着摩耗 DLC ダイヤモンドライクカーボン MoS2 
二硫化モリブデン 固体潤滑 テクスチャリング 流体潤滑
タグ トライボロジー表面処理・めっき
受講料 一般 (1名):51,700円(税込)
同時複数申込の場合(1名):46,200円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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