ノイズ対策のための電波吸収体・電波シールドの基礎と設計法および応用・例

〜電波吸収体の基礎と使用例・空間使用時および通信用電波吸収体の設計法と事例〜

・様々なノイズ対策又は高周波に対応した電波吸収体の設計法を修得し、応用するための講座

・不要電磁波を抑制し、機器が本来の機能を発揮できるようにするために不可欠な電波吸収体の設計法を修得し、製品開発へ応用しよう!

講師の言葉

 電波吸収体及び、電波抑制体(電磁波シ-ルド)は今までTVゴ-スト(〜800KHz)や船舶レ−ダの橋体による偽像(700MHz〜26GHz)等に対する電磁波障害対策」に主として用いられてきた。しかし、近年、情報分野において技術革新が急速に進み、無線LAN(2〜60GHz)、携帯電話(800MHz〜2GHz)、Blue tooth(2.4GHz)、電力線通信(26GHz)、実用化したETC(Electronic toll collection)、自動改札システム(13.56MHz)、 ITS(Intelligent Transport systems、 高度道路交通システム 〜76GHz)のような今まで使用されていなかった高周波帯域の電磁波が利用され始めている。
 TV用電波吸収体から近々のETC用電波吸収体まで使用する周波数、電波種(TE波、TM波、円偏波)に従って電波吸収体材料及び電波吸収体構造が変化している。その目的を達成するための電波吸収体・電波抑制体設計法・作成例を中心に述べる。 

セミナー詳細

開催日時
  • 2015年04月01日(水) 10:30 ~ 17:30
開催場所 日本テクノセンター研修室
カテゴリー 電気・機械・メカトロ・設備加工・接着接合・材料
受講対象者 ・電子機器、無線機器、電波、携帯電話、電力線通信、ITS、その他電気工学、電子工学関係の方
予備知識 ・電磁波、電子材料、電気回路の基礎知識
修得知識 ・電波吸収体の設計法
プログラム

1.電波吸収体の基礎と使用例
  (1).TVゴーストとはなに?
  (2).レーダ偽像とはなに?
  (3).高性能アンテナに使用される電波吸収体とはなに?
  (4).電子レンジのどこに電波吸収体が使われているの?
  (5).高速道路のETC(高速道路料金自動課金システム)とは?
  (6).無線LANとは?
  (7).ITS、衝突防止機構とは?
  (8).電力線通信(PLC)とは?
  (9).ノイズ対策にどのように電波吸収体が使われるのか?
 (10).携帯電話のどこに電波吸収体が使われるの?

  
2.電波吸収とは
  (1).空間をどのように電波は伝播する?
  (2).界面で電波はどのように反射する?TE波、TM波、円偏波の場合
  (3).電波が物質に入射するときの反射、吸収、透過は?
  (4).材料は電波をどのようにして吸収する?
  (5).電波吸収と電波シ−ルドの違いは?
  (6).傾斜型(誘電体)電波吸収体とは?
  (7).導電性電波吸収体とは?

3.空間で使用する電波吸収体設計法 (ETCを事例として)

  (1).材料定数をどのようにして測るの? 同軸導波管法(400MHz〜23GHz)を例にして
  (2).同軸導波管法の基準測定が重要、空気をどの様にして測るの?
  (3).空洞共振器法とは?
  (4).空間法(〜110GHz)による材料定数の測定とは?
  (5).ゴム(EPDM)と磁性(鉄粉)・誘電性(酸化チタン)複合体はいかに作るの?
  (6).EPDM/(鉄粉)(酸化チタン)複合体の1GHz〜18GHzの複素透磁率・複素誘電率はいかなる値?

     (この値によって電波吸収特性の全てが決まる)
  (7).ETC(5.8GHz)使用のゴム・磁性/誘電性複合体の試料厚みはいくら?
  (8).自由空間による電波吸収特性(反射損失、中心周波数)はいかに測るの?
  (9).ゴム試料の試料方向による電波吸収特性は違うの?
 (10).自由空間TE波斜入射特性とは?
 (11).自由空間TM波斜入射特性とは?
 (12).自由空間円偏波斜入射特性とは?
 (13).短冊状構造でETC電波吸収体ができるの?できたら、軽量化が可能
 (14).Q.フェライト添加アクリル、カーボン添加エポキシでもETC電波吸収体ができる?

4.通信用電波吸収体の設計法 (無線LANを事例として)
  (1).無線LANでは2.45GHzと5.2GHzの二つの電波を使用する?
  (2).二極電波吸収体(2つの周波数で電磁波を吸収)をいかに設計するの?
  (3).無線LAN用電波吸収体(2.45GHz、5.2GHzで電波吸収)をいかにして作るの?
  (4).無線LAN用電波吸収体の特性をいかにして測るの?自由空間−ホーン アンテナ法
  (5).設計に従って、無線LAN吸収体はできるの?
  (6).二極電波吸収体のETC用電波吸収体(5.8GHz)に応用できるの?試料厚みが薄くなる、軽量化ができる

キーワード 電波吸収体 電波シ−ルド アンテナ ETC 無線LAN ITS 傾斜型(誘電体)電波吸収体 導電性電波吸収体 空洞共振器法 酸化チタン
タグ アンテナ信号処理通信無線ノイズ対策・EMC・静電気ワイヤレス給電回路設計基板・LSI設計電子機器電子部品電磁波ITS
受講料 一般 (1名):49,500円(税込)
同時複数申込の場合(1名):44,000円(税込)
会場
日本テクノセンター研修室
〒 163-0722 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング(22階)
- JR「新宿駅」西口から徒歩10分
- 東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」から徒歩8分
- 都営大江戸線「都庁前駅」から徒歩5分
電話番号 : 03-5322-5888
FAX : 03-5322-5666
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